【記者レポ】「その瞬間、少しだけうつむく様子を見せた」兵庫・斎藤知事の不信任決議案の動議が提出
読売テレビ
兵庫県の斎藤元彦知事が、パワハラなどの疑惑で内部告発された問題をめぐり、 県議会では19日午後、不信任決議案の動議が出され、このあと可決される見込みです。 (取材・報告=神田貴央記者) 【LIVE】不信任案提出!どうする斎藤知事?辞職か、史上初の解散か 兵庫県議会を生配信 ************************* 私の後ろに見えます扉の奥では、午前11時から本会議が始まり、本来なら1か月以上かかる補正予算の審議をたった1日という異例のスピードで可決しました。その後、午後3時20分頃に各会派が共同で不信任決議案の動議を出しました。現在は動議が出されたことを受け、議会は休憩に入っていまして、この後、この動議を記名投票で採決することが決まりました。 不信任決議案が提出された際、これまでは無表情でじっと前を見つめていた知事は、少しだけうつむくような様子を見せていました。不信任決議案はこの後、全会一致で可決する見通しです。 ************************* 黒木千晶キャスター 「不信任決議案が可決されれば、知事は10日以内に辞職かこの議会の解散を選ばなければいけなくなりますけれども、知事はどう動くと見られていますか?」 神田記者 「知事はこの議会前に報道陣の取材に応じましたが、可決後の対応については明言を避けました」 (けさの斎藤元彦知事) 「(不信任案が)仮に成立した場合には、法律の規定に沿い、どのような判断をしていくのか、様々な選択肢を考えていく」 神田記者 「知事はこれまで『法律に沿って判断をしていく』という表現を繰り返していまして、知事と距離が近い県議の一人は『自ら辞職を選ぶことはないというニュアンスを感じた』と話していました。 また、知事が議会の解散を選んだ場合、県議選が行われ、その議会で再び不信任案が可決すれば、知事は失職し今度は知事選が行われることになります。 ただそれぞれ16億円以上の費用がかかると言われていまして、税金の無駄遣いだという批判も上がっています。そのため一部の県議からは、『解散と辞職を同時に行いダブル選挙に持ち込むのではないか』という推測も出ています。 知事が解散を選べば全国の県議会では史上初となり、知事がどのように判断するかが最大の焦点となっています」