栃木県が「こども食堂サポートセンター」開設 情報交換会開催などで数と質向上へ 10月から
栃木県は10月1日、子ども食堂に関する情報発信や相談を受け付ける「県こども（地域）食堂サポートセンター」を、宇都宮市若草1丁目のとちぎ福祉プラザに設置する。県社会福祉協議会に運営を委託。子ども食堂の運営者らが集まる情報交換会の開催などを通し、食堂数の増加と質の向上を図る。 子ども食堂は子どもが1人でも行ける無料、または低額の食堂。多世代が集う場として「地域食堂」と掲げる所もある。認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ（東京都）の調査によると、2023年度、県内の子ども食堂の数は101カ所に上る。 子ども食堂は貧困対策に限らず、地域で交流を深める場として需要が高まっている。県こども政策課の担当者は「地域にある居場所として重要な位置にある」と話す。子どもの育ちを応援し地域コミュニティーの活性化を図るほか、課題を抱えた親子の存在に気付き、必要な支援につなげられるよう食堂の運営を支える。 サポートセンターには専属のスタッフが常駐し、県内各地の食堂の開催状況を一元化して発信するほか、食材や寄付金、ボランティアの仲介、調整もする。相談窓口は平日午前9時から午後4時まで設け、開設支援などのノウハウがある県若年者支援機構が協力する。 同31日午後1時半から食堂運営者らが集まる情報交換会を実施。運営に当たっての課題や疑問点などを共有する。また、設立記念のシンポジウムを11月10日午後1時20分から開き、同法人の湯浅誠（ゆあさまこと）理事長が講演する。いずれも会場は同プラザで、参加無料。情報交換会は10月15日、シンポジウムは同31日までに申し込みフォームから申し込む。（問）同センター028・622・0525。
