台風10号 始発から欠航や運休 臨時休校、避難所開設も 長崎
非常に強い台風10号の長崎県接近に伴い、県内の交通機関や学校などは28日、欠航や運休、休校判断などの対応に追われた。 JR九州によると、西九州新幹線と在来線は29日始発から運転を見合わせる。島原鉄道は29日終日運休し、30日は始発から運転を見合わせる。松浦鉄道は29、30両日、始発から運休。長崎電気軌道と長崎バス、長崎県営バス、さいかい交通、島鉄バスは29日始発から全路線を運休し、30日も始発から運転を見合わせる。本県と県外を結ぶ高速バスは29日、終日運休する。 海の便では本土と五島列島を結ぶ航路のほか、口之津(南島原市)と鬼池(熊本県天草市)を結ぶ島鉄フェリーが29日始発から全便欠航。空の便では、29日の長崎空港発着の全78便のうち72便が欠航を決めた。 長崎、佐世保両市の商業施設のうち、浜屋百貨店は29、30両日、臨時休業。アミュプラザ長崎と長崎街道かもめ市場、みらい長崎ココウォーク、させぼ五番街は29日終日休業する。 公立小中学校の休校判断も相次いだ。夏休み中の学校を除き、10市町の計176校が臨時休校。30日も6市町67校が休校を決めた。県立高や特別支援学校でも、休校や登校時間を遅らせる対応をする。 28日午後7時時点で、長崎市や東彼波佐見町など10市町が警戒レベル3の「高齢者等避難情報」を発令。県内178カ所の避難所を開設した。