北部の大雨 被害は農作物にも「種まきからやり直し」 通行止め続き売店は午前3時に仕入れに出発
本島北部を襲った記録的大雨による土砂崩れや川の氾濫は地元経済を支える第1次産業にも被害を及ぼしています。パイナップル栽培が盛んな東村平良では畑が浸水し、防風林が崩壊するなどの被害が報告されています。 【写真を見る】北部の大雨 被害は農作物にも「種まきからやり直し」 通行止め続き売店は午前3時に仕入れに出発 農家:「これがかぼちゃの苗」 ーすでに植え終えているんですね 農家:「これが、どういう状況になるかがまだ分からない。場所によっては除草剤を使っていて、それが全部川に入って、ここに流れ込んできたわけだから。その害は、これから実をつけた時にどんな状況になるかがわからない」 「ただできる限り消毒をしたり、種を植えて出てこない所はもう1回種を落し直し。農家にとっては、ひと工程、もう1回やり直し。何十年もこんなことはなかった」 また浸水被害に見舞われた東村有銘では、被災ごみ置き場が2か所設置され村民や市の職員らによって水や泥でまみれた電化製品や家具が運びこまれていました。 家具を運ぶ女性:「想像もつかないよね。地元の方とか、ボランティアの方に助けていただいてここまで(片付けが)できました。過疎化になっているし、誰も後を継ぐ方がいないので、(今後が)どうなるかは不安」 地域の売店では客足が減っているほか商品の仕入れにも影響が及んでいます。 売店に勤める人:「県道14号線が通れないのが、有銘の人は皆困っていると思う。(迂回のため)仕入れの時間は午前3時に出ます。毎日5時55分には開けるように頑張っています」 被災地は、生活再建もままならず、後片付けに追われています。
琉球放送