五郎丸歩氏 静岡を退団…ラグビー界の顔、今後は地域振興事業に挑戦
ラグビーリーグワン1部の静岡は9日、元日本代表FBで、CRO(クラブ・リレーションズ・オフィサー)を務める五郎丸歩氏(38)が6月限りで同役職を退任し、クラブから退団すると発表した。 五郎丸氏は2008年に静岡(旧ヤマハ発動機)入りし、リーグワン前身のトップリーグで得点王、ベストキッカーなどに輝き、15年W杯イングランド大会1次リーグでは「スポーツ史上最大の番狂わせ」と言われたW杯優勝経験国の南アフリカからの歴史的勝利に貢献した。通算57キャップの日本代表では、歴代最多の通算711得点はいまだに破られていない。 21年に現役引退後は、プロクラブとなった静岡でCROに就任。就任から3シーズンはチケットの企画販売や試合会場のイベント企画を中心に、スポンサーや自治体などのステークホルダーとの関係構築に貢献した。今後は静岡県内を拠点とした地域振興事業に挑戦する予定という。 以下は静岡を通じて発表した五郎丸氏のあいさつ。 「2021年静岡ブルーレヴズ設立時は、コロナ禍という厳しい環境での門出となり難しい日々が続きましたが、多くの方々からの支えがありここまで歩んでくることができました。現役引退後も、クラブ・ラグビー界の発展を願い様々なことにチャレンジする過程で、成功や失敗を何度も繰り返しながら“このクラブにしかできない新たな世界”を運営メンバーで追い求めてきました。前例が無い中、新たな道を切り開く日々は苦労もありましたが、それ以上に刺激的で、最高に幸せな時間だったと感じております。これからも静岡ブルーレヴズは“レヴズらしく”これまで以上に関係する皆さまと共に新たな道を切り開いてくれると思いますので、引き続きご支援・ご声援のほど宜しくお願い致します。最後に、レヴニスタの皆さま・レヴズクルーの皆さま・地域の皆さま・全国のラグビーファンの皆さま・協力会社の皆さま・OB関係者の皆さま、共に歩んでくれた全ての方に心より御礼申し上げます。ありがとうございました」。 ◆五郎丸歩(ごろうまる・あゆむ)1986年3月1日、福岡市生まれ。38歳。佐賀工から早大に進み、3度の全国大学選手権優勝。2008年にヤマハ発動機(現・静岡)入りしTLで得点王、ベストキッカーを各3回。16年にレッズ移籍、トゥーロンを経て17年7月にヤマハ発動機に復帰。日本代表は05年にデビューし通算57キャップ、歴代最多の通算711得点。21年に現役引退。家族は妻と2男。185センチ。
報知新聞社