大震災や原爆、語り部集う 「伝承の仲間づくりサミット」
東日本大震災や広島の原爆、水俣病などの記憶や教訓を伝承する各地の語り部らによるトークイベント「伝承の仲間づくりサミット」が11日、福島県大熊町で開かれ、課題などを話し合った。 大震災の津波で児童ら計84人が犠牲になった宮城県石巻市の大川小の「大川伝承の会」共同代表で、次女を亡くした佐藤敏郎さん(60)は「震災遺構として建物は残されたが、何があったのかをもっと詳しく伝える方法を検討する必要がある」と話した。 広島県で原爆の伝承活動を行う市民団体代表の多賀俊介さん(74)は、広島市が進める被爆者が体験を伝える取り組みについて「個人的な発言を制限されるケースもあった」などと紹介。