整備方針のボールパーク「にぎわい、交流の拠点に」 宮下青森県知事
老朽化が進む県営球場(青森市安田)に代わる新たな野球場を「ボールパーク」として整備する県の方針に関し、宮下宗一郎知事は20日、「他のスポーツイベントやコンサートの場、子どもたちの遊び場、防災拠点など多様な機能を持ち、にぎわいや交流の拠点となるボールパークとしたい」と述べた。市内にまとまった用地の確保が必要になるとみられるが、整備場所については今後検討する-としている。 県議会一般質問で山谷清文議員(自民)の質問に答えた。 県は2011年度策定の計画に基づいて、今春までに、県総合運動公園(同市安田)にあった陸上競技場やプールを新県総合運動公園(同市宮田)に移転。しかし野球場については、当初計画から時間がたち過ぎていることから、さまざまな側面から再検討する姿勢を示していた。 既に、野球場の機能や規模などを盛り込んだ「ボールパーク基本計画」を来年度中にも策定する方針を打ち出し、5月に県庁内のプロジェクトチームが始動。今月27日まで、民間事業者から整備方針などを盛り込んだ技術提案書を受け付けている。 宮下知事は今後の進め方について「本年度はスポーツ、まちづくり、地域活性化、メディアなど各分野の方々で構成する有識者会議などでご意見を伺いながら、機能や規模、整備場所についてさまざまな観点から幅広に検討していく」と答弁した。 山谷議員は「どこに、どういう規模で造るのか(県民に)よく分かるような形で進めていってほしい」と要望した。