新潟県知事、佐渡金山の遺産登録へ手応え 「理解深まった」
今夏の世界文化遺産登録を目指す「佐渡島の金山」(新潟県佐渡市)に、登録の可否を審議する国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会のメンバー国の駐日大使館関係者を招いた視察ツアーについて、同県の花角英世知事は8日の定例記者会見で、「世界遺産としての価値について理解が深まったと思う」と手応えを口にした。 【写真】石見銀山と好対照のスケール…写真映えする申し分のない観光地、新潟県・佐渡金山 ツアーは先月25、26両日に行われ、遺産委を構成する21カ国のうち、ウクライナやベトナムなど11カ国から16人が参加。江戸時代初期の手掘りの坑道跡などを視察した。 歓迎レセプションに出席した際、「参加者全員から(佐渡金山は)すばらしいとの声をいただいた」という。知事はこれまでもユネスコ本部がある仏パリを訪問してPRするなどしており、「近いうちに(遺産委の)判断が示される。人事を尽くして天命を待つ」と語った。 今後は、佐渡金山を現地調査した遺産委の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)が早ければ5月中にも、登録にふさわしいかどうかなどを勧告。これを受けて、遺産委がインド・ニューデリーで7月21~31日の日程で開かれ、登録の可否を審議する。