【新NISA】「隔月分配型」投資信託の“本当の利回り”上位2銘柄! 高成長に期待の「インド株フォーカス」、バランス型で好成績の「SBI資産設計オープン」に注目
【新NISA】成長投資枠で買える「隔月分配型」投資信託の“本当の利回り”ランキング上位2銘柄を紹介! “本当の利回り”7.3%の「インド株式フォーカス」と、6.1%の「SBI資産設計オープン(分配型)(愛称:スゴ6)」に注目! 【図版】「隔月分配型」投資信託で年金支払いのない月を補える ●新NISAでは「毎月分配型」の投資信託は購入不可! 代わって登場した「隔月分配型」なら成長投資枠で買える! 待望の新NISAが、2024年1月からいよいよ始まった。成長投資枠の対象となった投資信託は1821本となっている(※2023年12月19日時点)。 ただし「毎月分配型」の投資信託は対象外。特別分配金の発生による元本取り崩しの恐れが高く、長期の資産形成にはそぐわないというのがその理由だ。 代わりに注目を集めているのが、2カ月に一度、分配を実施する「隔月分配型」の投資信託だ。新NISAの成長投資枠では、86本の隔月分配型の投資信託が対象になっている(※2023年12月19日時点)。 隔月分配型の人気を支えているのは、おもにシニア層だ。年金と組み合わせて家計の足しにする場合が多い(下図参照)。 年金は偶数月に支払われるため、隔月分配型の多くは奇数月分配型だ。偶数月に分配を出すタイプもあるが、成長投資枠の対象外の商品を含めても現時点では少数派で、新NISAの成長投資枠で買える86本のうち、6本しかない。しかし、偶数月分配型と奇数月分配型を組み合わせれば、毎月分配金を受け取ることも可能だ。 ダイヤモンド・ザイでは、成長投資枠の対象となった隔月分配型の投資信託86本について、弊誌独自の「本当の利回り」を調査した。本当の利回りとは、分配金の合計から基準価額の下落分を差し引き、それを1年前の基準価額で割って算出するもの。これがマイナスだと、元本の取り崩しが発生し、損していることを意味する。投資信託の真の実力を測れるので、投資をする際には見た目の利回りだけでなく、本当の利回りを確認してほしい。 ●成長性の高いインド市場に投資する「インド株式フォーカス」と、 国内外の株などに投資するバランス型の「スゴ6」に注目! 以下では、新NISAで買える隔月分配型の投資信託を対象に、本当の利回りでランキングをつけたとき、1位と2位になった商品を紹介しよう(※以下、データは2023年11月末時点)。 ランキングで1位になったのは、本当の利回りが7.3%の「インド株式フォーカス(奇数月分配型)/日興」だ。 「インド株式フォーカス(奇数月分配型)」は、中長期的に高い経済成長が見込まれるインド株に投資する奇数月分配型の投資信託。2023年9月15日付けで、毎月分配型から隔月分配型に変更した。 このため、隔月分配型としての運用期間は1年未満にとどまる(よって、上の表にある各期間の利回りは毎月分配型だったときのもの)。ただ、「インド株式フォーカス(奇数月分配型)」は隔月分配型に移行後の2023年11月に、毎月分配型だった時点の2カ月分の分配を実施。今後、この水準で推移していくとすると、毎月分配型だったときと同程度の利回りが期待される。よって、本来なら本当の利回りは算出できないが、今回はランキングの対象とした。 直近は銀行株やエネルギー株に投資して好調。ただし、新興国株型だけに値動きは大きいので注意しよう。 続いて第2位になった隔月分配型の投資信託は、本当の利回りが6.1%の「SBI資産設計オープン(分配型)(愛称:スゴ6)/三井住友トラスト」だ。 「SBI資産設計オープン(分配型)(愛称:スゴ6)」は、国内外の株、債券、リートという6種類のインデックス型投資信託に投資する商品。奇数月分配のバランス型で、信託報酬が0.75%と低いのが魅力だ。基本の組み入れ比率は株と債券が各40%、リートが20%となっている。 直近3年間は隔月で1回25円の分配を実施しており、基準価額が上昇した年の7月や1月には、それ以上の金額を分配している。2023年7月には525円を分配、直近1年間の分配金は650円になり、本当の利回りは6%超を達成した。3年間の平均利回りも4.5%と、バランス型の中では高水準になっているので注目だ。
ザイ編集部
【関連記事】
- ■インド株が絶好調な理由と、つみたてNISAで買える「インド株投信」を解説! 新興国の中でも人口増加や経済政策の奏功で波に乗るインド株に投資する方法!
- ■【新NISA】高成長が続く「インド株」の魅力をインド株投信のファンドマネージャーが解説! 2050年までは生産年齢人口が増加&消費拡大で株価上昇に期待大!
- ■【新NISA】好業績な「おすすめ高配当株」ランキングの トップ10を発表! 配当利回り5%超の「JT」や、4%台 の「ソフトバンク」「神戸製鋼所」「武田薬品」などに注目
- ■「配当利回りランキング」高配当ベスト50銘柄を公開!【2023年最新版】会社予想の配当利回りランキングと一緒に、株主優待の有無や連続増配期間もチェック!
- ■【ダイヤモンド・ザイの投信グランプリ2023】「日本株(総合部門・小型株部門)」「米国株」「世界株」「新興国」「リート」「毎月分配型」など全8部門40本を紹介!