『おむすび』“リサポン”田村芽実、オーディションのため「髪の毛を生まれて初めてブリーチ」 つかんだ2度目の朝ドラ
連続テレビ小説『おむすび』(NHK総合/毎週月~土曜8時ほか)でハギャレンのメンバー、“リサポン”こと柚木理沙を演じる田村芽実のコメントが到着。オーディションでの秘話や、役柄などについて語った。 【写真】学校ではおとなしい女子高生ルックのリサポン(田村芽実) 田村が演じる博多ギャル連合(ハギャレン)のメンバーのひとり、“リサポン”こと柚木理沙は、ヒロインの結(橋本環奈)のクラスメイト。学校では校則を守るおとなしい女子高生だが、実は隠れギャル&ハギャレンメンバーでもある。ギャルの歴史を本にすることが夢だ。 朝ドラに出演するのは、『らんまん』に続いて2度目となる田村。「私はもともとミュージカル女優として活動していたので、映像の世界、ましてや朝ドラは自分とは無縁だと思っていたんです。そんな時にお話をいただいて参加した『らんまん』がお芝居のことだけに集中できた現場だったので、どうしてもまた朝ドラの現場に入りたいなという強い思いがありました」と述懐。 そして「これまでも絶対に受かりたいオーディションはたくさんありましたが、『おむすび』のオーディションについては意気込みが違いました。お芝居だけでなくその意気込みをハッキリ見せたくて、髪の毛を生まれて初めてブリーチして金髪にしてオーディションに挑んだんです。受かった時は思いが通じたというか、本当にただただうれしかったです」と、役柄が決まった当時の秘話を明かした。 演じる柚木理沙については「リサポンはとにかく一生懸命で、ギャルが大好きで、大好きなもののためなら周りが見えなくなってしまうぐらいまっすぐ。そしてそれを周りが愛せるような、愛きょうや空気の良さがある子だと思ってます」と魅力を語り、「監督からは『少しオーバーなぐらいでも大丈夫な役だから、やりすぎるぐらいがちょうどいいよ』って言ってもらいました。そのとおり今ははっちゃけて演じています」とほほえむ。 さらに「リサポンは隠れギャルというちょっと不思議な立ち位置で、ギャルが誰よりも好きなんだけれど、ギャルになりきれていないというか、ギャルオタクみたいなところがあります。小学生のころからギャルになりたくて、高校生になってやっとハギャレンというグループに入れてもらった。自然とギャルになったのではなく、夢みていた世界に飛び込んだ感じです。アイドルグループに憧れて、そこに入りたいと思う感覚に近いのかな。きっと最初は外側のファッションやメイクに魅かれてギャルが気になったのでしょうが、本人のマインドはちょっとギャルとは違うんです。ギャルの人たちと一緒にいたいから、頑張ってついていくみたいなところがあるのかなと思っています」と詳しく説明した。 明日10月25日には、糸島フェスティバルのパラパラシーンが放送される。田村は撮影当時を振り返り「海が本当にきれいで空気も澄んでいる所で撮影させてもらいました。本番までパラパラの練習は何日間もしていて、もう部活動みたいな感じだったんです。撮影当日はみんなで練習してきた日々の事を思い出してグッときちゃって、涙をこらえながら踊ったのを覚えています」とコメント。 続けて「大人になると仕事をすることになり、社会のためにとか会社のために動くことが多くなると思います。自分たちのために何かを作り上げて達成感を得られるのは、結ちゃんやリサポンの世代だからこそできる経験だと思うんです。あそこまで自分たちのために一生懸命になれるってなかなかないことだと思うので、大人の自分にはグッとくるポイントでした」と言葉に力を込め、「ハギャレンのみんなとは本当に仲良くなりました。みんなそれぞれ個性があってタイプが違うのにとても仲が良く、取り繕う必要がないんです。自分たちで選んで出会った友達というカテゴリーより、性格などは違うけれど一緒に育ったいとこみたいな関係性だねと、みんなで話しています」と、ハギャレンメンバーとの仲良しぶりを強調した。 最後は「私が出演するターンは現代といっても10年以上前の話ですが、一人一人の抱えている問題だったり、ヒロインの結ちゃんの抱えている悩みだったりは共感しやすいものだと思います。特に若い世代の方、学生の皆さんとかにも見て頂きたいなと思います」と呼びかけ、「いま生きている中で未来のことに不安を抱く人はたくさんいると思うんです。将来のことを考えて逆算して生きていかなきゃいけないという考えの方が多い中で、“今は今しかないから今を楽しもう”というマインドを持っているのがギャル。確かに人生っていつ終わるか分からないから、その考えって本当にすてきだなと思いました。私自身もとても学んでいますし、『おむすび』はその大切さを伝えるために、ギャルというちょっとNHKの朝ドラには異色なものをもちこんだのかなというふうに思っていて。なので、今を生きる、今を精いっぱい楽しむということは、私も自分の役を通してお茶の間の皆さんに伝えたいなと思います」と語って締めくくった。