小田井涼平、アイドル四天王・浅香唯のルーツに感激 浅香の素顔が垣間見えた宮崎弁トークも「ひゃ~!おじ~い!」
小田井涼平がMCを務める「小田井涼平のあい旅」(毎週木曜夜8:00-9:00、BSJapanext<263ch>)。7月4日放送回のゲストは、「スケバン刑事」シリーズに出演して「アイドル四天王」とも呼ばれた浅香唯だ。宮崎出身の彼女とともに、雄大な自然と歴史の美しさでパワーをチャージ。運にも愛される浅香のレアな宮崎弁が飛び出すなど、終始楽しげな旅路となった。 【写真】小田井涼平と浅香唯、巨大なモアイ像を前に大はしゃぎ ■「なにを仕込んでんの!」ツッコむ小田井 冒頭、小田井は「見てくださいこのスカイブルーの空、マリンブルーの海、そして、さまざまなグリーンの緑。これ最高やね」とちょっと怪しい英語と日本語の組み合わせでさっそくひとボケ。海の絶景が広がる宮崎県日南市にある公園「サンメッセ日南」を訪れた小田井は、同公園のシンボルである7体の巨大なモアイ像に「この光景初めてみるんですけど…」とたまげる。そうしてモアイ像の迫力を味わっていたところ、1体のモアイ像の影から今回のゲスト・浅香唯が「小田井さん~!」とひょっこり現れた。 浅香のキュートすぎる登場に、小田井は「ちょっと待って、こんなことある?」とびっくり。ボケとツッコミを両方ともこなしながら、改めて「もう名乗らなくてもわかってます。浅香唯さんでございます!」と浅香をにこやかに紹介する。 ゲストである浅香は、1986年「スケバン刑事III少女忍法帖伝奇」で大ブレイクした国民的アイドル。宮崎出身である浅香が、おすすめのスポットやグルメを紹介してくれるという。旅の成功を願ってモアイ像をなでた2人は、まず神秘のパワースポット「青島神社」に向かう。 青島神社に向かう道中、青島参道商店街の「マンゴー専門店青島青果」に立ち寄った2人。宮崎と言えば…ということで、宮崎が誇る高級ブランドマンゴーである“太陽のタマゴ”をいただくことに。糖度、大きさ、栽培方法など独自の厳しい基準をクリアして出荷される太陽のタマゴは、店主が「まあ引きますよねお客さん」とぶっちゃけるほど良いお値段だ。しかし浅香は、「『その値段がついても納得ね』になります」と前のめりにフォロー。 浅香も太鼓判の太陽のタマゴのカットを小田井が受け取る一方で、店主は浅香に「浅香さんはこれ…」と小さな箱を差し出した。よく見るとその箱が自身の2枚目のアルバム『Star Lights』のパッケージだと気づいた浅香は、「なに、ちょっとやだ~!」と思わず吹き出す。 マンゴーと一緒に冷蔵庫に仕込んでいたそうで、浅香は「キンキンに冷えてるこれ!」と照れくさそうにカセットテープをカメラに映す。お茶目な店主に小田井が「ちょっと!なにを仕込んでんの!」と鋭くツッコミを入れ、スタッフ一同爆笑の渦に包まれた。 気を取り直して、いざブランドマンゴーを実食。初めて太陽のタマゴを口にしたという小田井は、「めっちゃうまいこれ!」とほころぶような笑顔を浮かべる。「多分ね、(糖度が)17~18ありますよ」という店主の説明を受けて、その濃厚な甘みを「僕らが普通に食べてるマンゴーよりも、さらに奥底まで甘い」と表現。続いて浅香もひと口食べると、「これね、(糖度が)19いってんじゃないかな」と誇らしげに褒めちぎるのだった。 ■パワースポットで珍しい占い「天の平瓮投げ」に挑戦 太陽のタマゴを食べたあとは、目的地である青島神社を訪問する小田井と浅香。同神社は「鬼の洗濯板」と呼ばれる奇石群に取り囲まれた青島にある神社で、宮崎を代表する観光地の1つだ。有名な日本神話に登場する「海幸彦・山幸彦」の舞台でもあり、山幸彦と豊玉姫が結ばれた地でもあることから「縁結びの神様」として親しまれている。 本殿にてしっかりと参拝した2人は、島の中心部にあるパワースポットへ。島全体が天然記念物に登録されている青島は、約300年前まで一般人が入島することもなかった。そのため手つかずの自然が多く残され、雰囲気は南国そのものだ。 ジャングルを抜けた先の元宮で、2人は珍しい占い「天の平瓮投げ(あめのひらかなげ)」を体験することに。“天の平瓮”とは、古くから吉凶を占う神事に用いられた薄い素焼きの土器皿。願いごとを呟きながら柵の向こうにある岩の集まり“磐境(いわさか)”に平瓮を投げ入れ、磐境に入ると心願成就、平瓮が割れるだけでも開運厄除になるという。 まずは小田井が投瓮所(とうかしょ)に立つ。磐境までは5~6メートルといったところだろうか。作法にしたがって磐境所に向かって二礼した小田井は、狙いを定めて平瓮を投げる。しかし平瓮は右に逸れてしまい、木に当たって玉砕。 神社の神職・権禰宜(ごんねぎ)である川崎さんから「邪魔するものを払いましたので大丈夫です」と声をかけてもらうも、小田井は「縦にやればよかった…」と小声で悔しそうに反省するのだった。 続いては子どものころから幾度もチャレンジしてきたものの、磐境に入ったことがないという浅香が挑戦。浅香は深々と二礼し、たっぷり想いを込めてから「お願いします!」と気合を入れて投げる。すると願いが通じたのか、平瓮は一直線に磐境へ。 あまりにきれいに磐境に吸い込まれていった平瓮。「入ったことがない」と語っていただけに、浅香は言葉を失ってポカンとした表情を浮かべていた。にわかに周りから拍手がおこると、川崎さんと手をとって喜びをかみしめる浅香。積年の想いが果たされたからなのか、目には涙が…。 浅香は神様が「わかりました、叶えましょう」と言ってくれたようだ、と心から喜んでいるようす。そんな彼女を前に、小田井は「もう200円!」と茶目っ気たっぷりに追加の平瓮を要求。和やかな雰囲気で、歴史と自然の美しさを存分に楽しんだ小田井と浅香だった。 ■浅香の方言を引き出した海岸線ドライブ 今回の旅では、国民的アイドルである浅香のキュートな一面が大きく注目を惹く。なかでも小田井がうまくサポートすることで引き出した、宮崎弁が飛び出すシーンは当時のファンを震わせたに違いない。 旅の道中、どこまでも広がる大海原とともに宮崎らしい南国ムード満点な絶景を楽しめる日南フェニックスロードをドライブした小田井と浅香。道の駅フェニックス付近に立ち並ぶ“フェニックス”と呼ばれるヤシの木を、浅香はどこか懐かしんでいるようす。小田井は「これがフェニックスの木なんですね!」と国民的アイドル・浅香のキャッチフレーズ“フェニックスから来た少女”の由来に歓喜する。 そこからドラマ「スケバン刑事」のオーディションでは宮崎訛りを監督からほめてもらい、主役の「3代目麻宮サキ」に抜擢されたことを明かす浅香。そこで小田井が「しゃべってても、方言出ないですね?」と聞くと、浅香は「言いたいことを言いたいときは宮崎弁」と答える。 ためしに浅香が「昨日、あれどこさるきよったとね(昨日、どこを歩いていたの?)」と方言で話してみせると、小田井は「ほんまにわからないですね…」と笑いながらタジタジ。また宮崎弁では怖いを“おじい”というそうで、「たとえばデートで遊園地とか行っても、“ひゃ~!おじ~い(怖い)!”とか言って…。女の子が言う、いわゆる“やーん怖い!”に憧れていたことがあります」と複雑な乙女心を明かす。“おじい”という響きに爆笑しながら、小田井は楽しそうに話を聞くのであった。 小田井の巧みなトーク術によって、ファンが見たいであろう浅香のエピソードが次々と引き出された車中。宮崎弁での会話や標準語に憧れていた思い出は、浅香が素朴な一面を垣間見せた貴重な瞬間だったのではないだろうか。終始話しやすいリラックスした雰囲気を作り出せるのは、落ち着きとユーモアあふれる人柄を合わせ持った小田井だからこそ。普段は1人旅で自由きままな小田井だが、2人旅となった今回はゲストの魅力を最大限に引き出す小田井の心遣いがよく現れた回だった。