連日の危険な暑さで38℃予想も 今年最多の21都府県23地域に熱中症警戒アラート 午後は急な雷雨にも注意
きょう5日(金)も夏の暑い空気が流れ込み、各地で気温がハイペースで上がってきている。「熱中症警戒アラート」の発表エリアは今年最多で、35℃以上の猛暑日になる所が続出しそうだ。さらに午後は天気が急変する所があり、急な激しい雨や雷雨に注意が必要となる。
熊谷・豊岡38℃予想 夜の熱中症にも注意
きのう4日は64地点で気温が35℃以上の猛暑日となり、静岡市では39.3℃まで上がって、今年の全国の最高気温を更新した。きょう5日も気温が上がるパターンの気圧配置が続いており、各地で暑さが厳しくなってる。午前11時までの最高気温は、豊岡(兵庫県)37℃、佐久間(静岡県)で36.2℃、新宮(和歌山県)で36.1℃と、各地で猛暑日となっている。
このあともさらに気温が上がり、東日本や西日本では体温超えの暑さになる所がありそうだ。特に危険な暑さが予想されているのは、熊谷(埼玉県)と豊岡(兵庫県)で最高気温は38℃。東京でも36℃まで上がる見込みで、2日連続の猛暑日となる見通し。
きょうは関東から沖縄にかけて、今年最多となる21都府県23地域に「熱中症警戒アラート(図の紫色の部分)」が発表されている。こまめに水分や塩分を補給し、なるべく日陰を選んで歩くなど、万全な暑さ対策を心がけたい。また、日が暮れてからも気温が下がりにくく、蒸し暑い夜となるため、昼夜とわず、熱中症に注意が必要だ。
日本海側を中心に大気不安定
天気は午前中は晴れた所が多かったが、午後は日本海側を中心に雨の範囲が広がりそうだ。特に東日本や西日本で発雷確率が高く、激しい雷雨になる所もあるため、落雷や突風などに注意が必要となる。また、太平洋側も内陸部中心に大気の状態が不安定となり、天気が急変するおそれがあるため、空模様の変化に気をつけたい。 (気象予報士・多胡安那)