“異例”自民党が安倍派のキックバックめぐる説明撤回し野党に謝罪
安倍派のキックバックをめぐり、自民党が28日、新たに2022年3月にも当時の安倍派幹部による協議が行われていた可能性があると野党側に説明しました。 しかしその後、「言葉足らずだった」と撤回しました。 野党側によると、安倍派のキックバック再開を巡り自民党から参議院予算委員会の理事懇談会で「2022年3月に会合が持たれた可能性が自民党の調査で浮かび上がってきた」と説明があったということです。 これまで自民党側はこの協議の存在について認めていなかったため、野党側は「これまでの説明と違う」などと強く反発。予算委員会の審議が2時間近くも遅れる事態となりました。 その後、自民党の石井参院国対委員長は、立憲民主党の斎藤参院国対委員長と会談し、「2月の党内調査でも、岸田首相らが26日から行っている再聴取においても、2022年3月にキックバックについて安倍派幹部が協議を行っていた事実は確認されていない」と午前中の説明を撤回。 「自民党の組織内の連携の悪さでこうした事態を招いた」「言葉足らずで申し訳ない」と、野党側に謝罪しました。 野党側は2022年3月に安倍派幹部の協議が行われたのかについて自民党に再調査を求めるとともに、実態解明には森元首相の聴取が必要だとして追及を強めていく考えです。