どうみても市販車の「スペーシア」と「スイフト」はなぜコンセプトを名乗った? ジャパンモビリティショー展示車の疑問に迫る!
新型発表の時期で「コンセプト」か「新型」かにわかれた
スズキのブースに展示されていた「スイフト・コンセプト」も同様。すでにスズキのホームページでは、「新型スイフトまもなく誕生」というティザー広告が出ていて、5代目となる新型スイフトのほぼすべての内容が公開されている。 が、これも、JMSの開催期間中では正式発表前のタイミングであり、展示されていたのがどう見ても新型スイフトそのものなのに、「スイフト・コンセプト」と呼んでいた理由である。 ちなみに、ホンダのブースに展示されていた、スペーシアのライバルとなるN-BOXは、2023年10月5日発表、10月6日発売のため、JMSでは堂々と「新型N-BOX」として展示できたわけだ。 ギリギリのタイミングとしては、スバル・レヴォーグレイバックだ。発売日は10月25日、つまり一般公開日に先駆けたプレスディの初日が25日で、一般公開日が10月28日だったので、一般公開日に訪れた来場者は、市販車の「新型レヴォーグレイバック」として見ることができたのである。 スバルのコンセプトカーとして注目してほしいのは、スバル初のグローバルBEV(電気自動車/ソルテラはトヨタbZ4Xとの共同開発車)である「SUBARU SPORT MOBILITY Concept」のほうだったのだ。 JMSでコンセプトカー(!?)として展示されていた「スペーシア・コンセプト」「スペーシア・カスタム・コンセプト」に話を戻そう。会場でスペーシアに興味津々の来場者が「これ、まったくのコンセプトカーなんですか? それとも市販車そのものですか?」とスタッフに聞いたとすれば、こっそり「市販車にかなり近いですよ」ぐらいに、ニンマリ、教えてくれた……に違いない(想像)。
青山尚暉