「よしもと漫才劇場」グランドオープン ── 若手芸人400組が競い合う
将来を担う若手漫才師が舞台に挑み、集中して取り組める漫才師のための新劇場「よしもと漫才劇場」(大阪市中央区)が1日、オープンした。
1週間の改装期間へて新劇場お披露目
なんばグランド花月ビル前広場で行われたオープニングセレモニーでは、観客を整理していたスタッフや警備員らが中央で踊り始め、やがて芸人たちも加わってダンスの輪が広がって行くという趣向で、約80名の熱狂的パフォーマンスを繰り広げた。 ダンスの終了とともに、芸人やダンサーらが一斉にしゃがむと、その後ろに中田カウス・ボタン、ビーフケーキ、プリマ旦那らの姿があり、そのまま開館を祝うテープカットとなった。よしもとらしい見事な仕掛けで、集まった観衆から大きな拍手と歓声が上がった。 この後、新劇場に会場を移してセレモニーが進行した。MCは、浅越ゴエと堀川絵美。この新劇場は11月24日に「5upよしもと」が閉館し、約1週間の改装期間を経て、この日のお披露目となったもの。ゴエはLED照明をはじめ、セットが一新されたことなど、新劇場の概要も紹介した。
中田カウス会長「若い子たちのために精進していきたい」
あいさつに立ったよしもとクリエイティブ・エージェンシー代表取締役副社長の戸田義人さんは、「これからは、ここで400組以上の若手芸人たちが切磋琢磨して参ります」と抱負を述べた。 続いてこの日発足した上方漫才協会の中田カウス会長、中田ボタン副会長が登場。協会はNSC出身で師匠がいない若手の支援を目的とし、「師匠の役目を務めさせていただいております。若い子たちのために、我々も精進していきたい」(カウス会長)と、若手の指導に意欲を見せた。 また、新劇場では芸人の特技や個性を生かしたオープニングアクトも見どころになる。そのひとつである「ギター芸人」ユニットが登場してネタを披露した。「ギター芸人」は、馬と魚、ラニーノーズ、ジェットゥーゾ・渡辺の4人によるユニットだ。 お披露目公演は7日まで計20公演、各公演に20組の若手芸人が出演する。 (文責/フリーライター・北代靖典) 地図URL:http://map.yahoo.co.jp/maps?lat=34.66462399&lon=135.50307413&z=18