新浜レオン、「全てあげよう」が日本レコード大賞作曲賞に 直電受けた所ジョージは言葉詰まらせ…/芸能ショナイ業務話
大みそかのNHK紅白歌合戦と日本レコード大賞の出場歌手が発表された。年の瀬が迫り、今年も1年あっという間だったなと気づかされる季節となった。 【写真】新浜レオンの「全てあげよう」の新ジャケットに木梨憲武が友情出演 2番組のラインアップをながめていると、今年もまたぞろ新しいK-POPやTikTokでバズったアーティストが出てきたなと実感させられたが、もう一つ新たな潮流が生まれていると感じた。昭和歌謡への回帰だ。 その筆頭といえるのが「全てあげよう」をヒットさせた新浜レオン(28)。同曲はお笑いコンビ、とんねるずの木梨憲武(62)がプロデュースし、木梨と盟友のタレント、所ジョージ(69)が作詞作曲。♪この命燃やそう 君だけにあげよう…と、思わず照れてしまうド直球な愛の表現を、レオンが勢いあるメロディーに乗せて堂々と歌い上げている。 小学生の頃にブラウン管で見た西城秀樹さん、そのものだと、50代後半の記者にはひしひしと心に響いた。レオンが西城さんを敬愛していると聞いた木梨と所が、オマージュソングを作った意図にまんまとハマってしまったわけだ。 昭和アイドル歌謡の王道ともいえるこの曲を、私たち中高年世代のみならず、レオンと年齢が近い10~20代にも「今の時代にない熱い歌だ」と新鮮に受け入れられたという。ファッションと同じように歌でも昭和回帰が起こっていた。 その旗手となったレオンは紅白歌合戦初出場に加えて、日本レコード大賞にも出演を決めた。「全てあげよう」が作曲賞を受賞し、所ジョージが表彰されることになったためだ。 12月30日に生放送でド派手な歌唱パフォーマンスが約束された28歳は、11月20日に行われた審査会結果をすぐに電話で直接、所に伝えた。所は「そういう軽い嘘つくんじゃないよ」と一蹴。だが、本当だと知ると、うるっときたのか「レオン、うれしいんだけど」と言葉を詰まらせ、「来年レオンのために100曲ぐらい書いてやるよ。作曲賞ならぬ百曲賞」と最後は〝らしく〟ジョークでしめた。 そのときの様子はギタリストで音楽プロデューサー、矢吹俊郎氏のXに投稿されている。所といえば軽いノリのコミックソングのイメージがあるが、実力が世間から認められて本当にうれしかったに違いない。レコ大でも紅白でも木梨と所がレオンとともに大暴れする姿を期待せずにはいられない。
演歌・歌謡はここ数年、肩身の狭い思いをしてきたが、レオンをはじめ、辰巳ゆうと、真田ナオキ、青山新、二見颯一と若手のイケメン歌手が次々と登場している。この潮流は当分続きそうだ。(山下伸基)