元幕内明瀬山 断髪式で妻子の存在公表 最後の一番は愛息と対戦「夢がかないました」
昨年8月に現役を引退した大相撲の元幕内明瀬山の井筒親方(38)の断髪式が2日、東京・両国国技館で行われた。大関琴桜、貴景勝ら約280人が参加。師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)が止めばさみを入れ、大銀杏(おおいちょう)を切り落とした。 【写真】断髪後、妻&長男との仲良し3ショット もう力士の面影なし? 井筒親方は断髪式で、2020年12月に結婚した晴香夫人(33)、21年11月に誕生した長男・颯之佑くん(2)の存在を公表。最後の一番では颯之佑くんと対戦し、小さな手で繰り出される突っ張りに後退して土俵を割ると、約1300人の観客から温かい拍手が送られた。 十両と幕下を何度も往復し、21年初場所では35歳にして28場所ぶりの再入幕を果たした苦労人。止めばさみの直前、土俵人生を振り返るアナウンスが流れると、涙が止まらなくなった。現役時代はできなかった愛息との土俵入りをこの日実現。あいさつでは「みなさんと息子のおかげで今日、夢がかないました。こんなにたくさんの方が来てくださって感謝の気持ちでいっぱい」と涙ながらに謝意を述べ、断髪式の開催に奔走した晴香夫人にも感謝を伝えた。 整髪されてさわやかなヘアースタイルとなり「もうちょっと大銀杏で相撲をとりたかったですね」とさびしさも明かした井筒親方。節目の日を終え「稽古でまだ胸も出せますから。胸を出して、自分のところの力士に活躍してもらえることが目標」と後進の育成に意気込みを新たにした。