学校は地域社会のインフラ(11月10日)
また、学校は「人口流出のダム」だ。「県都における人口のダム機能」とは、どこの県も県庁所在地の自治体が「県外流出を防ぐ(社会減を減らす)」役割を担っている。例えば、桜の聖母学院幼稚園から短大まで子どもの数は約700人、専任の教職員は100人、家族を含めると2千人程になる。短大に併設している生涯学習センターには年間延べ2千人を超える社会人が学びに来ているので、桜の聖母学院の関係者のみで4千人、福島県内の一つの町や村の人口に匹敵する。福島市の令和6年10月1日現在の推計人口は27万2079人だから、福島市民の約1・5パーセントが桜の聖母学院の関係者で、これに各学校種の卒業生を合わせるとかなりの割合になるだろう。この学校も地域社会のインフラの一つであるとの思いを新たに、社会に貢献していきたい。(西内みなみ 学校法人コングレガシオン・ド・ノートルダム理事長)