68歳で年収200万円です。定年後の「平均年収」としては多いほうですか?
「定年後も働きたい」と考えている方のなかには、平均年収を気にしている方もいらっしゃるかもしれません。 そこで今回は、定年後も働き続けている方はどのくらいいるのか、平均年収はいくらなのかを解説します。定年後の仕事事情を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
65歳以上で働いている人の割り合い
まずは65歳以上で働いている人が、どのくらいいるのかをみてみましょう。総務省統計局の「労働力調査 2022年(令和4年)」によると、65歳以上の就業者数は912万人と報告されています。年齢別就業率は表1の通りです。 【表1】
(総務省統計局 「労働力調査 2022年(令和4年)」をもとに筆者作成) 高齢者の就業率は年々、増加傾向にあり、65~69歳では半数以上の方が働いていることが分かります。 内閣府の「令和元年度 高齢者の経済生活に関する調査」にて、何歳まで収入をともなう仕事をしたいか、との回答で最も多かったのは、「65歳くらいまで(25.6%)」でした。 次いで「70歳くらいまで(21.7%)」、「働けるうちはいつまでも(20.6%)」と、8割以上の方が65歳を過ぎても働きたいと考えていることが明らかとなりました。
65歳以上の平均給与
約半数以上の方が、65歳を過ぎても働いていることが分かったところで、実際、どのくらいの収入があるのかをみてみましょう。国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、65歳以上の平均給与(男女計)は表2の通りです。 【表2】
(国税庁 「令和4年分 民間給与実態統計調査」をもとに筆者作成) 70歳以上の方でも、平均でおよそ300万円に近い収入があることが分かります。男女別に見てみると、男性367万円、女性211万円となっています。 今回の事例でみると、68歳で200万円の年収は平均値を下回っていることが分かります。ただし、職種や雇用形態によっても収入は大きく変わるため、あくまで目安としてください。