兵庫県たつの市で女児が襲撃された現場近くの防犯カメラに写った男＝2006年9月（兵庫県警のホームページより）

兵庫県加古川市で2007年10月、小学2年の鵜瀬柚希さん＝当時（7）＝が刺殺された事件で、岡山県で起きた女児刺殺事件で服役中の男（45）が、兵庫県警の聴取に関与をほのめかしていることが分かった。県警は同県たつの市で06年9月に起きた小4女児襲撃事件にも男が関与した疑いが強まったとして、小4女児への殺人未遂容疑で7日に逮捕する方針。 【表でみる】男をめぐる事件の経過 男は女児への襲撃を繰り返しており、別の事件では検察から深刻な〝性癖のゆがみ〟を指摘されたほどだ。県警はたつの市の事件についても男が関与を示唆している上、周辺の防犯カメラに写った男と年代や体格などに矛盾がないと判断。一方、鵜瀬さんの事件では有力な物証などがないため、県警は慎重に関与を調べる。 男は15年に同県姫路市で起きた女子中学生への殺人未遂事件で懲役10年が確定。服役中の18年、岡山県津山市で04年に起きた小学3年の女児殺害事件への関与を認めたため、殺人容疑で逮捕。22年に無期懲役の判決を受け、その後確定していた。 捜査関係者によると、兵庫県警は加古川とたつのの両事件で不審者の洗い出しを進めた結果、両事件の発生当時、加古川市に住んでいた男の存在が浮上。服役中の男に任意で聴取を重ねた結果、いずれの事件についても関与を示唆したという。