同窓会、観劇、結婚式etc.に着たい「袖ありワンピース」。スタイリスト&エディターの推し「ブランド」は?
いざ探してみると、ちょうどいいものが見つからないという声が多い「オケージョン服」。春に向けて、大人が納得できるお出かけ服をスタイリスト福田亜矢子さんに提案いただきます。着用するのは連載でもおなじみ、ファッションへの愛と造詣が深いエディター松井陽子さんです。 【写真】スタイリスト推し!特別な日に着られる2-3万円台の「袖ありワンピ」をチェック 第三回は、少しドレスアップして出かけたい日のワンピース。「大人にちょうどいい」をキーワードに、ふたりのおしゃれプロが厳しい視点で徹底リサーチします。
エディター松井陽子さんが気になっているワンピースしなやかなモード感をたたえた「ハルノブムラタ」
松井さん(以下、敬称略):今回はドレスアップしたい日のワンピース。レセプションやパーティ、結婚式、観劇やコンサート……いろいろありますね。亜矢子さんはスタイリストとしてお呼ばれすること多いのでは? 福田さん(以下、敬称略):最近また増えましたね。コロナで完全にストップしていたので、いざ出かけようというときに、あれ? どうするんだっけ? ってあたふたしちゃいますよね。 松井:なんだろう、ドレスアップへの筋力は完全に落ちちゃった感じは私もしています。運動不足というか、ドレスアップ不足で。だから今回は、「今買うなら」の旬なワンピースにフォーカスして考えてみましょう。 福田:新しいブランドもぐっと増えているので、ドレスアップの日のワンピースもいろいろあるんですよ。松井さんは気になっているブランドありますか? 松井:ずっとチェックしているのが「ハルノブムラタ」。撮影の時のリースアイテムの中に見つけて、「わー、これは素敵!」って。物静かなルックスなのに、存在感がとにかく強くて、ぐいっと惹きつけられたのね。 福田:以前撮影でご一緒したときに着用されたハルノブムラタのワンピースも、とっても気に入ってましたよね。 松井:そう、それこそ亜矢子さんとの撮影の時だった! あのあとね、これは特別! と思って調べてみたの。どんな方が作っているブランドなんだろうって。若いのにデザイナーさんの経験値がとても高くて、技術も確か。感性と知性の服、というと大袈裟に聞こえるかもしれないけれど、私にはそういう印象。空気感で言うなら、湘南での今の私の生活とはもしかしたら少しズレがあるかもしれないけれど、それもまたちょっと楽しいなって。不協和音じゃないけれど、予定調和をいい意味で崩してくれそう。おしゃれって、こういう気持ちになることじゃないかなって、久しぶりにわくわくした感じ。 福田:松井さんの高揚感、ひしひしと伝わってきましたよ(笑)。私もハルノブムラタは好きなんです。ドレスアップできるのに、モード感も絶妙なんですよね。着るだけでおしゃれ感度の高い人になれると思います。 松井:このドレスもとっても素敵。生地にハリがあってフォルムが決まるのね。フロントのピンタックのシャープな直線で顔まわりがキリッと見えるし、ネックのゴールドメタルはブランドのアイコニックなポイントで、このおかげでネックレスがなくてもインパクトは十分。照明がきれいな場所って、こういうワンポイントがとっても映えるから。攻めてるようで、ネイビーの知的さもあって上品。このままどこかにお出かけしたくなるなー! 福田:その気持ちこそが大事。ドレスアップって、まずはそこですよね。自分が楽しみになるような装いで、ご招待してくれた方への感謝の気持ちも込めて。一緒に行く人や他のゲストもうれしくなるのだったら、それが理想的。
撮影/遠藤優貴 スタイリング/福田亜矢子 ヘア&メイク/川村友子 出演・取材・文/松井陽子 構成/幸山梨奈
松井 陽子,福田 亜矢子