大崎町に誕生したプロビーチバレーチーム 地域おこし協力隊と二足のわらじで活動
鹿児島テレビ
鹿児島県大崎町に誕生したプロビーチバレーチームの話題です。 しかも、選手とスタッフ、メンバー全員が地域おこし協力隊員との二足のわらじを履いているんです。 県内初の試みをご覧下さい。 太平洋に面した美しい海岸線が広がる大崎町。 その一角に建つ一見、ごく普通のこちらの一軒家。 吉留李奈記者「ごめんくださーい」 男性「おはようございます」 出迎えてくれた男性をはじめ、この家では男女4人が共同生活を送っています。 この時間は、日課のミーティングを行っていました。 一見しただけでは分からない、この4人の正体は… 高辻朝基選手、藤永良典トレーナー、企画運営 釘本華代氏、渡邉南海アディサ選手。 プロビーチバレーチーム、バクスカタナ大崎のメンバーです。 選手、トレーナー、食事や運営担当と、それぞれがチームに欠かせない役割を担っています。 バクスカタナ大崎は、バレーボールリーグのVリーグに加盟する兵庫デルフィーノが運営母体となって全国に展開する、ビーチバレーチームのうちのひとつ。 町の経済にスポーツビジネスを取り入れたい大崎町との連携プロジェクトの一環で誕生しました。 かごしま国体のビーチバレー競技が大崎町で開催されたことも、大きなきっかけだったそうです。 大崎町・東靖弘町長 「彼らが大崎町に入ってきて、自らの思いを事業計画として立てて達成して、一方でプロとして活躍して、二足のわらじを履きながらやるということで、すごくうれしかったし、このまま進めてくれたらいいなと思う」 東町長の言葉の通り、メンバーは全員、プロビーチバレーチームのメンバーと地域おこし協力隊員の二足のわらじを履いて活動しています。 前例のない取り組みですが、4人とも前向きに取り組んでいるようです。 特にメンバーの1人、高辻朝基さんはビーチバレーの選手としてだけでなく、V3リーグでも選手として活動。 さらに、地域おこし協力隊員や中学校ではコーチまで務め、二刀流どころか四刀流の生活を送っているそうです。 バクスカタナ大崎・高辻朝基さん 「ビーチバレーが僕にとって新たな挑戦だったので、新しい気持ち、ワクワクドキドキを胸にもって大崎町にやってきた。教科書はないが大崎町民の気持ちを第一に考えながら行動している」 こちらはそんな彼らの練習場所のひとつ、大崎町の横瀬海岸にある専用競技場です。 せっかくの機会、ここまで来たら私も… 吉留李奈記者 「ビーチバレーはじめてなんですが小中学生にも教えているということなので、私もチャレンジしたいと思います」 いざビーチバレーに挑戦してみると、炎天下のビーチバレーは日差しと照り返しで体力がそがれる過酷なスポーツ! けれど開放感がとても心地よいスポーツでもありました。 吉留李奈記者 「たまには私もここに来て、はだしになって皆さんとビーチバレーができたらと思った」 「待ってまーす。ぜひ来てください」 このように、ビーチバレーを中心に、それぞれのスキルを生かした活動で、大崎町を少しずつよくしていくのが、このプロジェクトの目的。 バクスカタナ大崎の挑戦はまだ始まったばかりです。 バクスカタナ大崎・高辻朝基さん 「バレーボールとビーチバレーボールを通じて、大崎町民から応援される存在になります」 バクスカタナ大崎・釘本華代さん 「大崎の子供たちのために頑張るぞ!」 バクスカタナ大崎・藤永良典さん 「大崎町民の健康をサポートするぞ!」 バクスカタナ大崎・渡邉南海アディサさん 「大崎でスポーツイングリッシュを広めたい。一緒に頑張りましょう!」 プロのアスリートチームが本気で取り組む地域おこし。 この先、思いもよらない画期的なアイデアが大崎町にどんな変化をもたらすのか、楽しみですね。
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