「無能なベテラン」…そのレッテルは本人のスキルに全く関係がなかった…! いま企業が陥っている「ヤバすぎるサイクル」
老後2000万円問題が叫ばれて久しい。しかし、生活水準を落としたくないのであれば「2000万円でも足りない」。政府の経済的支援を当てにすることもできない。現代日本ではサラリーマンであっても資産を形成することが求められている。そんな人は会社を買おう。もしあなたが一般的なサラリーマンならば、既に会社を経営するノウハウを自然と身に着けているのだ。 【漫画】刑務官が明かす…死刑囚が執行時に「アイマスク」を着用する衝撃の理由 本連載では、平凡なサラリーマンが会社を購入し成功した例を紹介しながら、具体的に「どうやって資本家として成功するのか」を『いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』(三戸政和著)から一部抜粋して紹介する。 『いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』連載第12回 『有能なのに「昇進できない」…能力主義社会の犠牲者「働かないおじさん」が持つ本当の「価値」』より続く
会社側にとってのキャリアプラトー
キャリアの停滞期であるキャリアプラトーは本人にとって辛いものですが、企業にとっても大きなマイナス要素です。モチベーションが下がった従業員が多くいれば、当然ながら会社の空気は淀み、生産性が下がるからです。 打開策として、そうした人に辞めてもらうことを狙って、退職金にインセンティブをつけた早期退職制度を実施する企業も多くあります。 ただ、この施策がうまくいくとは限りません。 キャリアプラトーに陥っている人は自信をなくしていますから、転職を考えたりせずに会社に残りがちです。むしろ、社内の重要なポジションに就いている人のほうが、早期退職制度を利用して辞めてしまうことが多いのです。
昇進できないのは会社のせい?
キャリアプラトーの話を聞いて、身につまされている方もいらっしゃるでしょう。 そうした人にこそ、私は会社を買うことをお勧めします。 腐ったまま、そんなところで一生を終えていいのでしょうか。 課長や部長に昇格し、会社の中核人材になっていく道が開かれない理由は、あなたにその能力がないから、ではないかもしれないのです。 その原因の一つには、会社のポジションが増えるどころか減ってしまっていることが挙げられます。なぜなら、会社が成長していないからです。 新規事業にチャレンジしたり、M&Aをしたり、海外展開をしたりして、会社が成長すればポジションは増えます。 組織が大きくなれば当然、マネジメントする人が必要になります。組織が小さなままだからマネジメントのポジションが増えず、万年係長が増えるのです。