大谷選手をデザインした特別塗装機

　日本航空（ＪＡＬ）は２９日、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手をデザインした特別塗装機「ＤＲＥＡＭ　ＳＨＯ　ＪＥＴ（ドリーム・ショージェット）」の運航を始め、その初便が新千歳空港を発着した。展望デッキにはファンら１００人以上が離着陸を見守り、同機に「かっこいい」などと歓声を上げた。 　大谷選手とサポート契約を結ぶＪＡＬが２７日から、夢に挑戦する若者たちを応援しようと、航空券を提供する企画を始め、そのプロジェクトシンボルとして特別塗装機を就航。エアバスＡ３５０―９００型機（３６９席）の後部左右に大谷選手をデザインした。 　２０２６年３月ごろまで新千歳―羽田線をはじめ幹線路線で運航する。同機内で飲料を無料提供するサービスでは、大谷選手のシルエットや米大リーグの球団ロゴマークをあしらった紙コップ６種類を用意。持ち帰りはできないが大谷選手の写真を載せた機内リーフレットも置いている。 　初便は羽田から３３０人を乗せて、２９日午前８時５０分ごろ新千歳に到着し、折り返しの便に３３６人が搭乗した。この日は爽やかな秋晴れに恵まれ、展望デッキはカメラやスマートフォンを手にしたファンらが詰め掛け、中にはドジャースの帽子をかぶった子どもも。金網に張り付くように撮影を楽しむ姿が広がった。 　同機到着の１時間以上前から展望デッキの最前列に陣取った岩見沢市の主婦渡部かおるさん（５８）は「飛行機を見るためだけに空港に来た。いつか乗るのが楽しみ」と目を輝かせた。ＪＡＬは「夢を追う若者たちを応援したいという大谷選手の想いとともに運航する」とアピールしている。