【中日】石川昂弥が2戦ぶり先発出場で意地の決勝打「手応えはなかったけど、気持ちでもっていった」チームは4位浮上
豊橋の夜空に響く声援が歓声に変わった。2試合ぶりに先発した石川昂が決勝打を放った。8回、カリステの右前適時打で追いつき、なおも1死満塁。村上のフォークを右前に落とした。出場3試合ぶりのマルチ安打が勝ち越しの2点打となり「無心だった。手応えはなかったけど、気持ちでもっていった」と意地を見せた。 昨年5月16日、豊橋で開催された阪神戦では、この日と同じ村上から3号3ランを含む2安打3打点。ただ、チームは敗れただけに「今年はチームが勝つ一打を打ててよかった」と、2連勝で4位浮上に貢献した。 昨季は85試合で4番を担ったものの、今季は開幕を2軍で迎えた。4月25日の1軍昇格後は立浪監督から打撃指導を受けるなど、13試合で打率3割3分3厘。指揮官は「構えを下ろしたので、軸足の(体重の)乗りがよくなった」と指摘。成長途中の大砲は「悔しい思いをしてやってきた。自分の手で(レギュラーを)つかみたい」と覚悟を強めた。(森下 知玲)
報知新聞社