「そもそもゴルフにコツなんてない」と言いながらも、小平智がこっそり教えてくれたアイアンショットで大事なこと
米PGAツアー参戦6年、小平智は日本を代表するショットメーカーながら、「レッスンはやらない」と言う。それはなぜなのか、小平の本音を聞いた。 小平智の最新アイアンショット【連続写真】 「そもそも、ゴルフにコツはありません。『こうやって打ったら上手く打てますよ』なんてことは言えないと思います。コツがないからこそ、僕だけではなく米PGAツアーの選手たちは死ぬほど練習しています。僕の場合、松山英樹の存在があって、彼に追いつきたいと思い米PGAツアーに参戦するようになりましたが、ヒデキには学ぶことが多い。ゴルフの取り組み方は本当に尊敬できますし、すごい練習しています」 「アイアンの打ち方は状況によって全然違います。微妙な傾斜があったら体重配分を調整しますし、ラフから打つときやライの状況によってはフェースを開いたり、閉じたりもします。レッスンで一つの打ち方を紹介するのは難しいというか、誤解を生んでしまうことになると思います」 「ただし、あえてアドバイスをするとすれば、ショートアイアンの場合は100%の力で打つことはありません。8割以上で打つこともない。力を入れて打ってしまうと、プロゴルファーでも同じ番手で同じ距離を刻むことは難しいんです。だから8番アイアンより下のクラブは6割くらいの力で打っています」 「それと、ショートアイアンの場合はなるべくフェースローテーションを抑えて打ちます。フェースを急激に返すと打ち出す方向がズレてしまうので、ボールをコントロールできなくなってしまいます」 「レッスンが難しい理由がもう一つあります。僕の場合は父がずっとコーチでしたが、父から一番教わったのはリズムを大切にすること。技術的なものもあるけど、まずはリズムが重要。緊張する場面でもリズムが崩れなければいいショットが打てます。昨年1月に父が亡くなっても、リズムは一番意識していまが、常に一定のリズムで打つには、やっぱり練習するしかないんです」 小平智 こだいら・さとし/ 1989年生まれ。日本ツアー通算7勝。2018年にスポット参戦した「RBCヘリテージ」で米PGAツアー初勝利。同年から米PGAツアーに本格参戦。Admiral所属 取材協力/BLUE WORLD GOLF STUDIO ◇ ◇ ◇ ●自分の飛距離はなんとなく分かっているけど、ヘッドスピードに応じた飛距離が出ているかどうか把握していますか? ヘッドスピードの割に飛んでいなければ、まだまだ飛距離が伸びる可能性は大です! 関連記事【ドライバーのヘッドスピードで目安の距離が分かる! 飛ばしの3要素とおすすめ練習法も解説】