ジル・ド・フェランの突然の死去に、世界中から追悼の声
2003年のインディ500勝者であり。2001年と2002年にはCARTでチャンピオンに輝いた実績を持つジル・ド・フェランが亡くなったことについて、各方面から哀しみの声が寄せられている。 【ギャラリー】インディカーはもちろんF1まで……FW14Bもドライブしたジル・ド・フェラン まさに突如舞い込んできた訃報だった。日本時間12月30日朝、偉大なドライバーのひとりであるド・フェランが亡くなったという第一報が寄せられた。まだ56歳という若さであった。 死因の詳細についてはまだ分からない部分も多いが、ド・フェランはアメリカ・フロリダ州オパロッカにあるコンクール・クラブというプライベートサーキットで走行中、心臓発作を起こして亡くなったと伝えられている。 この訃報に際し、各方面から哀しみの声が寄せられている。 ド・フェランがインディ500を勝った際に所属していたチーム・ペンスキーのロージャー・ペンスキーは、次のようにコメントを発表した。 「本日、ジル・ド・フェランの訃報を聞き、我々は非常に悲しんでいる。我々の思いと祈りは、(妻の)アンジェラ、(娘の)アンナ、そして(息子の)ルーク、さらにはド・フェラン家全体に送られる」 「ジルはドライバーとして、そして紳士としての地位を確立した。彼はインディカーのチャンピオンであり、インディ500の勝者でもある。キャリアを通じて、コース内外で多くのことを成し遂げてきた。そして多くの人に愛された」 「彼はチーム・ペンスキーとインディカーのファミリーだけでなく、世界中のモータースポーツ・コミュニティ全体にとって素晴らしい友人だった。ジルの死は、大いなる損失だ。彼がいないことで、とても寂しくなるだろう」 なおド・フェランは、今年の初めからマクラーレンのコンサルタントを務めている。そのマクラーレンも、ド・フェランの死去に際し、次のようにコメントした。 「マクラーレン・ファミリー最愛のメンバーを失ったことを知り、マクラーレン・レーシングの全員がショックを受け、深く悲しんでいる。ジル・ド・フェランの家族、友人、愛する人たちに、深い哀悼の意を表する」 「ジルは我々のレーシングチームにとって重要かつ不可欠な存在だった。彼はコースの内外で恐るべき力を発揮し、レースに参加し共に働く全員に、永続的な影響を与えた。マクラーレン・レーシングの全員が、彼を恋しく思うことだろう」 また、ホンダ・レーシング(HRC)USのデビッド・ソルターズ社長も、コメントを発表している。 「ホンダとHRCの全員が、ジル・ド・フェランの突然の逝去に深く悲しんでいる」 「ジルはホンダのレーシングファミリーとCARTの伝統の大きな部分を占めている。彼は我々全員の心の中で、特別な位置を占めていた。コース上での功績、チャンピオンシップやレースに勝利したことはよく知られている」 「彼は非常に才能のある男であり、優秀なレーサーだった。彼はホンダ意外でも、数多くの重要な役割を果たした」 「しかし何よりも、彼は愛情深い夫であり父親だった。我々は今、彼の妻アンジェラや、ルークやアンナといった子供達、そして彼の家族、友人、そして世界中の多くのファンの皆さんと同じ思いを抱いている」 この他、ライバルであったドライバーたちも、SNSを中心にド・フェランを追悼するメッセージを送っている。
Motorsport.com日本版