TWICEのMOMO、IVEのウォニョンら豪華ゲストが来場した、「Miu Miu」2024年秋冬コレクション
ミュウミュウ(Miu Miu)は、2024年秋冬コレクションを3月5日(火)にパリ16区にあるイエナ宮で発表。フロントロウには、ジャパンアンバサダーを務めるTWICEのMOMOをはじめ、ソフィア・コッポラ監督の最新作『プリシラ』で主演を務めたケイリー・スピーニー、IVEのウォニョン、(G)I-DLEのミンニ、エヴァー・アンダーソン、エマ・コリンら豪華セレブリティが集まった。 【写真12枚】IVEのウォニョン、ケイリー・スピーニー、(G)I-DLEのミンニ…豪華セレブリティの来場スナップ 「INDIVIDUAL MOMENTS(それぞれの瞬間)」と銘打たれた本コレクション。ミウッチャ・プラダは、人生のステージや個々のパーソナリティ、さらに世界の移り変わりに合わせて変容していくファッションを表現した。アールデコ建築の重厚な空間に映し出されたのは、ベルギー系アメリカ人アーティスト、セシル・B・エヴァンスによるビデオインスタレーション作品。コレクションのテーマとは関係なく独立して制作されたものだが、デジタル上に残された記憶を、荒廃した世界に残された女性が取り戻そうとするストーリーは、追憶の日々を衣服で表現したコレクションともリンクするものであった。 そして、本コレクションのテーマを象徴していたのが、モデルのキャスティングだ。ブランド制作のショートフィルム「女性たちの物語」にも出演したアンヘラ・モリーナをはじめ、俳優のクリステティン・スコット・トーマス、バレエダンサーのギヨーム・ディオップ、ラッパーのエンジェル・ヘイズとリトル・シムスズなどに加え、ブランドの1ファンである70歳の中国人医師を起用。バックボーンや属性の異なる多様性に溢れたキャスティングの理由は、コレクションノートに記されたミウッチャ・プラダの言葉によって補足されている。 ミウッチャによると今回のコレクションは、「服」という言語を通して人生の特徴を再考するように、 “女の子らしさ”という言葉の意味を再定義するものであったという。かつては、特定の年齢、特定の性別だけに用いられていた“女の子らしさ”は、今では反抗心や自由な精神、その人ならではの個性を表す万国共通の慣用句に用いられていること。そしてそれは、現在のミュウミュウを構成する一つの特徴としてではなく、広範な意味で、気質の根本的要素として捉えるべきだと彼女は説いている。 こうした考えや狙いは、前時代の“女の子らしさ”を意図的に表現したルックを、幅広い年齢層のモデルが着用するなど、コレクション全体に通底するものであった。“女性(男性)らしさ”や、“高齢者(若者)はこうあるべきだ”といった様々な「呪い」に縛られている人たちを解放させるパワーに満ち溢れ、ファションが本来有する気持ちをぐっと高揚させる作用を伴った素晴らしいコレクションだったといえよう。