パーキンソン病と闘いつづけて30年以上…62歳の米俳優、「死を恐れてはいない」と病状を報告
米俳優のマイケル・J・フォックスがパーキンソン病と診断されたのは1991年のこと。 【写真】BTS VやEXOベッキョンも! 病気を告白した&乗り越えた20人の韓国セレブたち しばらくは病状を正直に明かし、ファンに人生についての考え方を語ることもよくあった。そんな彼が最近、現在の病状をシェアし、この病気が人生にどのような影響を与え、いかに「その日その日を大事に」生きているか、語った。 現在62歳のマイケルは、『Town & Country』誌の慈善活動特集号で、「パーキンソン病は贈り物だと僕は言ったことがある。この病気は、僕から奪い続けるだけの贈り物だけれど、多くの点で人生を前向きに変えてくれた」と発言。 その一つが、パーキンソン病患者のために治療法を開発する研究に資金を提供するマイケル・J・フォックス財団を設立したことだ。 自身の病を楽観的に考えているマイケルだが、パーキンソン病や他の病気に苦しんだ辛い日々を振り返った。 2018年にはパーキンソン病とは無関係の脊髄腫瘍で麻痺の恐れがあったため、手術することを選び、再び歩けるようになるまで何ヶ月間も理学療法を受けた。 リハビリが終わり、ようやく立てるようになると、今度はキッチンで転倒して上腕を骨折。床に向かって「ふざけんな、レモネードめ。もうレモネードなんて作るもんか」という言葉が口から出たと言う。 その後も、腕と肩の骨が折れ、眼窩骨と頬が砕け、手を骨折した。「不運が津波のように押し寄せた」と彼。 それら全てを乗り越えた今は、楽観的でありながらも現実的に経過を見ている。「パーキンソン病で死ぬのではない。パーキンソン病を抱えて死ぬのだ。僕は80歳までは生きないだろう」と、2023年5月にCBSの『Sunday Morning』で語っている。 とは言え、彼は自分のことを「不屈な野郎」で、死を恐れていないとたびたび述べている。 「いつかはガス欠になるだろう。いつか『もうダメだ、今日は出かけない』と言う日が来るだろう。そうなったら、そういう自分を許すつもりだ。僕は今、62歳。もし明日死んだとしたら早すぎるけど、そういう人は他にもいる。だから、死を恐れてはいない」 マイケルの正直な姿勢は私たちに刺激を与え続ける。彼が次にどんな英知を授けてくれるのか、楽しみだ。
from Harper's BAZAAR US