「ドクターX」は「劇場版最新作でシリーズ終了のはず」 米倉涼子の最近の病状は
撮影中だった映画版「ドクターX」がクランクアップし、年内に公開の見通しとなった。米倉涼子(48)の代表作ともいわれるシリーズだが、これで見納めとなる可能性が大。“最後”の作品の目標興行収入は20億円だというが、果たしてその数字に届くのか。 【写真をみる】「ウソでしょ?」“驚異のアラフィフ”米倉涼子が美し過ぎるスタイルを披露 ***
「近頃、ようやく撮影が終了。6月中にも公式発表の見通しです」 とは、同作の公開に携わる映画関係者だ。 映画のタイトルはあくまで仮だが、「劇場版『ドクターX』the movie」。公開は12月ごろで、キャストには主演の米倉をはじめ、岸部一徳、内田有紀などおなじみの面々が顔をそろえている。 「制作費は5億円弱かかり、目標は動員150万人、興行収入20億円です。8月にはファン向けの感謝祭も開くとか」 「ドクターX」といえば、米倉がフリーの外科医に扮し、病院組織と戦いながら己を貫き通す姿を描いた物語。2012年にテレ朝系で連続ドラマとしてスタートし、「私、失敗しないので」のせりふでヒット。以降、21年まで計7シリーズが放送され、彼女の代表作となっているのだ。
「シリーズは最後となるはず」
ところが、 「これをもってシリーズは最後となるはず」 とは、さる芸能記者。 「米倉自身、このシリーズには感謝していたものの、あまりに長く続き、本人にそのイメージが染み付き過ぎた。4年前、当時所属していたオスカープロモーションから出て個人事務所を立ち上げ、自由な立場になったこともあり、独立後は1シリーズしか放送されていなかったのです」 今回の映画化で局に“恩返し”をし、大団円というのが既定路線だという。
捕らぬ狸の…
もっとも、 「目標の20億円はかなりハードルが高いですね」 と厳しい見立てを示すのは、映画評論家の北川れい子氏。 「確かにドラマは視聴率が良かったですが、派手なアクションがあるわけでもなく、視聴者がわざわざお金を支払って映画館まで足を運ぶかどうかは疑問。制作費が5億円近くというのは大作の部類に入ると思いますが、捕らぬ狸の皮算用のイメージも受けます」 米倉といえば、19年に神経系の病「低髄液圧症候群」を患っていることを公表。22年にも「急性腰痛症」「仙腸関節障害」でミュージカル「CHICAGO」を降板した。病苦の中での撮影には苦労もあったはずだ。
単発の仕事が中心に?
映画公開についてテレ朝に聞くと、「お答えすることはありません」。米倉の個人事務所にも尋ねたが、回答はいただけなかった。 来年はいよいよ米倉も五十路となる。 芸能ジャーナリストの松本佳子氏によれば、 「一時期より体調は良くなっているようですが、無理し過ぎないよう管理している状態。とはいえ、個人事務所を作った以上、スタッフの生活も守らないといけない。連ドラなど長期間にわたる仕事より、しばらくは単発の仕事が中心になるのではないでしょうか」 そのためにも「失敗」できない今最新作だが、さて、肝心のその出来栄えは……。 「週刊新潮」2024年6月20日号 掲載
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