「釧路つぶ焼きゲタ」を製作 ブランド力向上へ
北海道釧路のツブ貝料理や食文化を発信するブランド「ひがし北海道つぶ貝本舗」(運営、クシロバコ)が、ツブ焼きを盛り付ける「釧路つぶ焼きゲタ」を製作した。釧路炉ばた学会、地場産材の利用拡大を進める取り組み「くしろ木づなプロジェクト」の2者と共同で開発したもので、市内の飲食店各店でツブ焼き提供時に活用してもらうほか、6月をめどに一般販売も始め、釧路のツブ焼き文化のブランド力向上を図る。 釧路では安定した漁獲のある食材としてツブ貝が普及しており、酒を飲んだ後のしめの定番として親しまれている。飲食店の提供時には木製のゲタに盛り付けられることが多く、これまで各店がそれぞれ用意していたゲタを同じデザインで統一することで、観光客のSNS発信などを通じて、釧路のツブ焼き文化の認知度向上を目指す。 ゲタの素材には釧路産のカラマツを使用する。カラマツ材はねじれが発生しやすい欠点があるものの、乾燥の仕方を工夫するなどして克服。ツブ貝を盛り付けるくぼみは数値制御工作機械で切削するなど、釧路のものづくり技術の高さもアピールしている。 ゲタはツブ貝3個用と5個用の2種類製作。釧路炉ばた学会加盟店で使用するものにはツブ貝の図案と同学会のロゴマークが刻まれており、4月から一部の加盟店で使用を始めている。ゲタはクシロバコが全国各地のイベントに出店する際にも活用する。同社の吉田勝幸社長は「釧路中の炉端で使ってもらい、ツブ焼き文化を全国に広めたい」と意気込む。 飲食店向けは3個用が税込み1870円、5個用が2090円。購入希望の場合は同学会ホームページhttps://robata946.com/へ。
釧路新聞