林業のプロが伐木技術競う 木曽町で県内初開催 チェーンソーで巧みに
林業に携わる"プロ"たちが培った技術を競い合う「信州伐木チャンピオンシップ2024」が19日、長野県木曽町新開の県林業大学校であった。林業への理解促進や安全作業の技術向上などを目的に県内で初めて開催。競技者がチェーンソーを巧みに使って木を正確に切る技を披露し、会場に詰めかけた100人余りの見学者をうならせた。 県内の林業従事者ら20人が参加。傾けて設置した丸太を垂直に輪切りにする「丸太合わせ輪切り競技」と、定められた方向に木を倒す「伐倒競技」の2種目を行い、安全性や正確さ、スピードを基準にした合計得点を競った。 林大生も3人出場し、学びの成果を披露した。同校OBで、先月オーストリアで開催された伐木の世界大会に日本代表として出場した髙山亮介さん(26)=松本市波田出身=は、競技に先立って枝払い競技を実演した。後輩たちに見つめられながらの実演に「世界大会よりも緊張した」と苦笑い。後輩らに向けて「まず楽しむことが大切」と呼び掛けていた。 県や県内の林業関係団体などでつくる実行委員会が主催した。
市民タイムス