24日に旧尾形家住宅の内部を一般公開 南房総(千葉県)
南房総市教育委員会は、同市石堂寺境内にある国指定重要文化財、旧尾形家住宅の内部を、24日午前10時から午後3時まで一般公開する。担当職員による解説も行われる。令和元年の台風被害や修復工事、コロナ禍により5年ぶりの公開で、多くの来場を呼び掛けている。申し込み不要で無料。 旧尾形家住宅は、江戸時代の安房地域における典型的な大型農家で、母屋と土間からなる分棟型のつくりをしているのが特徴。旧所有者の尾形家は、丸山地区の珠師ケ谷の農家で、江戸時代に名主を務めていたこともあり、柱に残っていた墨書から享保13(1728)年に建てられたことが判明している。 昭和44年に国指定の重要文化財となり、47年に解体修理を行った際に旧丸山町に寄贈されるとともに現在の場所に移築された。 台風被害の修復工事では、吹き飛ばされたかやぶき屋根を全面的にふき替えた他、破損した外側の土壁を塗り直し、建具の一部も補修した。また、大規模な地震に備えようと、基礎部分に耐震補強も施した。 当日は、同市生涯学習課の職員が建物についての説明をする他、質問にも可能な限り答えるという。同課では「貴重な機会なので、ぜひ多くの人に訪れてもらいたい」と話している。 詳しい問い合わせは、南房総市生涯学習課(0470―46―2963)へ。