ワーナー・ブラザースが新たなコスト削減を計画、レイオフも-関係者
(ブルームバーグ): 米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのデービッド・ザスラブ最高経営責任者(CEO)は、幹部に対し、今後2年程度の財務目標の達成に向け、コスト削減のさらなる機会を見いだすよう指示した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
関係者らによれば、そうしたコスト削減には追加のレイオフの可能性も含まれている。関係者らは、まだ計画を練っている段階だとして匿名を条件に語った。同社は過去1年間に、2000余りのポジションを削減している。ストリーミング事業だけでも、マーケティングやテクノロジーの分野を中心に数億ドルの予算を削減できる可能性があると、関係者らは語った。
また関係者らによれば、同社はサブスクリプション(定額課金)型サービスの値上げも決定。動画配信サービス「Max(マックス)」と「ディスカバリー+(プラス)」で来年10億ドル(約1560億円)の利益達成を目指しているという。マックスは現在、広告なしの最も安いプランで月額15.99ドルとなっている。
ワーナー・ブラザースは、コスト削減や値上げの具体的な計画についてコメントを控えた。
一方で発表文で、会社として事業全体の長期的な成長に注力しているとし、CNNでのニュースのオリジナル番組、スポーツ、海外からの英語以外のコンテンツなど、ストリーミングサービスでのオリジナルコンテンツの提供拡大は事業全体における優先事項だと説明した。
原題:Warner Bros. Discovery Plans Fresh Cost Cuts, Hike in Max Price(抜粋)
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Lucas Shaw