第93回選抜高校野球 上田西が必勝祈願 学校創立60周年の大絵馬奉納 /長野
◇甲子園へ「身が引き締まる」 第93回選抜高校野球大会に初出場する上田西高の野球部員らが28日、学校創立60周年を祝い、甲子園での健闘を祈って作られた大絵馬を上田城跡公園内の真田神社に奉納し、必勝を祈願した。 上田城はかつて徳川軍の攻撃を2回退けた「不落城」として知られ、同神社総代会によると、神社には多くの人が合格祈願や必勝祈願に訪れる。上田西では2017年末に大絵馬を奉納したサッカー部が翌18年に県勢初の全国ベスト4入りし、縁起の良い神社。 大絵馬は同校美術部の鹿川紗良さん(2年)と坂口亜朱沙(あずさ)さん(同)が約1カ月かけて制作。縦約1メートル、横約2メートルで、丑(うし)年にちなんで描いた牛の上に疫病退散の御利益があるとされる「アマビエ」を乗せた。「きれいにできてよかった」と鹿川さん。坂口さんは野球部に対し「盛り上がるようなことがあるとうれしい。相手が強豪なので、今までやってきたことが生かせる戦いを」とエールを送った。 上田西は大会第4日の3月22日、第3試合で広島新庄(広島)と対戦する。奉納で選手代表を務めた宮尾友都(2年)は「甲子園に向けて身が引き締まる」と気持ちを新たにした。【皆川真仁】