“地元に愛された”百貨店が23年の歴史に幕 「ありがとう」であふれた最後の日 「こんな幸せな人生はなかった」
御年92歳のハンドバッグ販売員の女性。名古屋から名鉄電車で通っていましたが、それも31日で最後になりました。 (ハンドバッグ販売員・92歳) 「働きやすかった。いろんなデパートがありますけど、お客さんの人柄がいい」 地元・一宮市出身の店長、藤本雅也さんも自ら売り場に出向いて接客です。 (名鉄百貨店一宮店・藤本雅也店長) 「回るお菓子も愛知県では唯一ですが、きれいになくなってしまった。寂しい 思いがします」 一宮市内唯一の百貨店として、地元住民を中心に親しまれてきましたが「ネット通販の普及」に「コロナ禍」が重なり、昨年度の売上はピーク時の半分に。ビルの老朽化もあって閉店することになりました。 それでも最後の1か月は、閉店セールのおかげで、売上は去年と比べて2.2倍に。最後まで「地元に愛された」百貨店でした。 (元販売員・稲葉絵理香さん) 「宝物ですね。10代から働いていたので、一緒に成長した。街の人とも仲良くなって今もつながっている」 そして午後6時半。ついに「その時」が。 最後は、従業員と常連客が一緒になって、店のオリジナルソング「花束」を合唱。23年の歴史に幕を下ろしました。
CBCテレビ
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