災害時の宿泊客への対応を学ぶセミナー 能登半島地震を経験した和倉温泉「加賀屋」の支配人が講演「お客様の要望はこの地から離れること」 静岡・熱海市
能登半島地震を教訓に、災害時の宿泊客への対応を学ぼうと、静岡県熱海市で宿泊施設の関係者を対象にしたセミナーが開かれました。 熱海市やその周辺の宿泊施設などからおよそ180人が集まったセミナーでは、能登半島地震を経験した和倉温泉「加賀屋」の道下範人支配人が講演を行いました。 加賀屋・道下範人支配人: 「私が一番に考えたのは、お客様が何を要望されるか。私はおそらくこの危険な和倉の地から離れたいのではないかと」 道下さんはマイクロバスなど11台で、宿泊客をJR金沢駅まで通常の倍の3時間ほどかけて送り届けたエピソードを語りました。 主催した熱海温泉ホテル旅館協同組合は、宿泊客を安全に自宅に帰すことを最大の任務として考えていこうと、出席者に呼び掛けていました。