ガンダム屈指の謎武器トライブレードとMS「ドライセン」…なんなんあのタケコプター?
ウケ狙いではない! とても合理的な武装である「トライブレード」
バックパックに取り付けられた「トライブレード」は、射出すると名前のとおり3枚の羽を広げ、プロペラのように回転しながら敵機を追尾し、回転する羽根を刃にして敵機の装甲を切り裂きます。その姿はまるで「タケコプター」! しかしその性能はドライセンの戦闘スタイルを考えると、理に叶っているといえるのです。 トライブレードは省スペースでの装備が可能で、中距離を自律飛行し、敵機を自在に翻弄します。高い破壊力こそ持ちませんが、牽制(けんせい)には十分な威力を発揮するでしょう。この性能を活用すれば、敵機をドライセンの懐に誘い込むことが可能で、戦いを有利な方向へと押し進められます。 見た目や性能こそ突飛なトライブレードは、しかし、突き詰めて考えるとその合理性に膝を打たされます。決して「ただのウケ狙い」や「インパクト重視」の武装ではありません。 ●『UC』にも登場した名機「ドライセン」 『機動戦士ガンダムZZ』で猛威を振るったドライセンは、その18年後を描いた『機動戦士ガンダムUC』にも登場します。この時のドライセンの装備は『機動戦士ガンダムZZ』登場時から大きく変更されていました。 トライブレードこそ継続して装備されていたものの、ビーム・トマホークとビーム・ランサーは外され、代わりに「ジャイアント・バズ」や「ヒート・サーベル」を持っていたのです。まるで先祖返りのようなその姿は、所属先であるネオ・ジオン残党「袖付き」の窮状を示しているのか、それとも戦況の変化に合わせた改修がなされた結果なのでしょうか。 決して派手な人気があるというわけではありませんが、玄人には好まれそうなドライセンだけに、今後制作されるといわれている『機動戦士ガンダムUC2(仮)』でもまたその姿が見られることを期待したいものです。
はるのおと