サトウ食品の餅をほおばる河野

◆男子プロゴルフツアー　　プレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品　第１日（２０日、栃木・西那須野ＣＣ＝７０３６ヤード、パー７２） 　今年で第４回を迎える選手会主催のトーナメントが開幕。今季レギュラーツアー初出場の河野祐輝（ＮＴＴ西日本アセット・プランニング）がラウンド中に右足首をひねるアクシデントに見舞われながらも８バーディー、ボギーなしの８アンダー６４でホールアウトした。 　カートを押し、右足を引きずりながら、河野が第１ラウンドを完走した。「スコアより、足が大丈夫かなで頭がいっぱいだった。足をくじいたおかげです」。ツアー未勝利の３６歳は、笑って振り返った。 　１０番からスタートし、１６番のグリーンから１７番のティーグランドへ向かう途中の出来事だった。セルフプレーで今大会に臨んでいる河野は電動カードを押していた。「下が見えなくて。バキッっていった」。スプリンクラーに足が引っかかった。「足首大丈夫かな」と思いながら打った１７番パー３の第１打を、５番ユーティリティーで７０センチにからめてバーディー。「逆に力が抜けたのかも」と首をかしげた。 　グリーン上でも躍動した。「今日一日すごくパットが入った。数年ぶりくらいに入ってくれた」。後半１番で３メートルのパーパットを沈め「そこからいい感じになった」。６番パー５はティーショットを左林に曲げながら、１０メートルのバーディーパットをねじ込んだ。 　カピバラに似ていることから、ツアー仲間から「カッピー」と呼ばれる愛されキャラ。ホールアウト後は、すれ違うプロたちから「ナイスプレー」の声が飛んだ。昨季の最終予選会は７２位で、今季の主戦場は下部のＡＢＥＭＡツアー。巡ってきたチャンスを生かしたいところ。「調子に乗らないように。すぐ調子に乗るんで。今日みたいに一打一打、自分ができることに集中してスコアを作っていきたい」。地に足をつけ、４日間を戦う。