史上15人目の400二塁打 40歳栗山巧の矜持「そういう打球って理想的」【記者コラム】
西武の栗山巧(40)がプロ23年目、通算2250試合で積み上げた史上15人目の400二塁打。かつて思い出の二塁打を問うと、迷わず2005年4月12日の日本ハム戦で4回に放った最初の1本を挙げた。「江尻(慎太郎)さんからチャンスの場面で左中間に打った。4年目でなんとか結果を出したい一心だった」。プロ初打点で大きな一歩となった。 ■史上15人目 40歳栗山巧の400二塁打【動画】 通算127本塁打は同期入団で現役最多の478本塁打を誇る中村剛也に及ばない。ただ、二塁打の数は355本の中村剛を上回る。勝負強い打撃を持ち味にしてきた栗山にとって二塁打とは「理想の打球であることは間違いない」と言う。 「ちょっと砕けた言い方をしたら、ホームランにならないのが二塁打。二塁打性の当たりを飛ばせば、力のある選手だったらそのままスタンドインする。僕にはその力がない。でも、僕らみたいなバッターにはそういう打球って理想的という感じですかね」 中距離打者として、右中間や左中間に抜ける打球を目指している。「右、左投手に関係なく、どちらかに抜けるイメージが良いスイングにつながっていく」。400本目は右でも左でもなく中堅の頭の越えたが、2軍での調整を経て本来の打撃が健在だと示した。(末継智章)
西日本新聞社