日本人女性が台南市の小学校を訪問、校長務めた祖父の足跡たどる/台湾
(台南中央社)祖父が日本統治時代の約80年前に、南部・台南市塩水区の塩水小学校の校長を務めていたという日本人女性が4日、同校を訪問した。女性は学校側の協力で、祖父の足跡をたどるという念願がかなった。 女性が2月、祖父・宮崎才治さんがかつて校長を務めた塩水小学校を訪問したいと、同校へメールを送ったことがきっかけ。王恵足校長によると、才治さんは1941(昭和16)年に同校第13代校長として赴任したという。 4日の訪問は、王校長が女性を迎え、学校や校内に残る塩水小学校神社などを紹介した。また古い木造家屋の八角楼やカトリック教会など周辺の観光スポットも案内した。 女性は約30年前に家族と台湾を旅行した際、祖父が暮らしたエリアは訪れたものの、同校へは訪問せず、そのことがずっと心残りだったという。今回、学校側の協力で長年の念願がかなった女性は、台湾人の厚い人情にも感謝した。 (楊思瑞/編集:中村充孝)