ANA系avatarin、新千歳空港でアバターロボット検証 遠隔操作で人手不足対応
ANAホールディングス(ANAHD、9202)が出資するavatarin(アバターイン、東京・中央区)は、新千歳空港で同社が開発した遠隔操作できるアバター(分身)ロボット「newme(ニューミー)」を活用した空港の案内業務と多言語対応の実証実験を12月10日から実施する。空港業務の人手不足に、アバターロボットでどのように対応できるかを検証していく。 【写真】中部空港でのavatarinの実証実験 新千歳空港の連絡施設2階の国際線到着口周辺などにアバターロボットを設置。都内にあるavatarinのオフィスから遠隔操作し、観光情報や空港からの地上交通機関など、利用者からの質問にアバターロボットを介して答える。 今回の実証実験は、ソニーワイヤレスコミュニケーションズ(SWC)の提案が採択された総務省の「令和6年地域デジタル基盤活用推進事業」にavatarinが参画。新千歳空港を運営する北海道エアポート(HAP)が協力し、ローカル5Gを活用したアバターロボットの複数台同時稼働や、複数の場所に設置したアバターロボットを、複数のスタッフで運用するといった条件下で検証する。 期間は12月10日から16日と2025年1月24日から30日までで、期間中の12月12日と1月27日は実施しない。検証にはnewmeのほか、荷物運搬型の案内支援ロボットも用いる。
Tadayuki YOSHIKAWA