全国トップクラス!トマト、チーズ、パスタの大消費地さいたま市 イタリアン、フレンチのレストラン200軒以上 そこで食材となるヨーロッパ野菜、市内農家が注目 生産開始し極めた高品質、好評で全国へ流通
■新たな食文化つくる 岩槻人形博物館に併設されたにぎわい交流館いわつき1階の「ヨロ研カフェ」。季節ごとのヨーロッパ野菜を年間70~80種類扱った料理を提供している。 人気メニューは「ヨロ研野菜たっぷりのワンプレート」。ケール、スカーレットフリルなど野菜8種のサラダに、カーボロネロやコールラビなどが入ったミネストローネが付く。今の時期は「花ズッキーニのフリット」。アンチョビとモッツアレラチーズを花ズッキーニに詰めて揚げたイタリアの伝統料理だ。総料理長の新妻直也(48)は「森田さんの花ズッキーニのクオリティーはものすごく高い」と評価する。 新妻はヨロ研カフェ発足のキーパーソンとなった一人。「イタリア料理というとピッツァやパスタというイメージ。でも、実は野菜と豚肉の国。郷土料理を勉強すると本場の野菜は不可欠」と言う。だから、ヨーロッパ野菜の生産者の畑には足しげく通い、料理人の視点で収穫時期などのアドバイスをしてきた。新妻は「全部買うから作ってくれ、チャレンジしてくれ」と言い続けてきたという。
ヨロ研カフェでは料理の提供だけでなく、旬のヨーロッパ野菜の販売や不定期で料理教室も開催。ヨーロッパ野菜による新しい食文化をつくっている。