新耐震基準でも85%以上の住宅に「倒壊の危険性」 もはや“新耐震でないのでは” 補助金を受けるにも高い壁
一方で… 去年、耐震工事を行った長久手市の一軒家。建てられたのは1979年と、補助金を受けられる旧耐震基準ですが、補助金は受けませんでした。 ■「100万円」の補助金をもらうには…自己負担「900万円」 (自宅を耐震工事した・山田知明さん) 「耐震工事だけで1000万円超えるくらい。補助金が出るにあたっての数値までやる(金銭的な)余裕がなかった」 理由は、補助金のもう一つの条件である「耐震指標」でした。この数値を震度6強から7に耐えられる1.0以上にすると、1000万円以上かかることがわかりましたが、それで受けられる補助金は100万円まで。900万円もの自己負担は難しく、普段過ごすことが多いリビング一部屋のみ工事を行ったのです。 国が耐震化を強く推進する一方で、補助金は利用しづらい状況に、山田さんは。 (自宅を耐震工事した・山田知明さん) 「耐震工事をやれやれというのは当然理解はしているし、やれるならやりたいが、家の規模によって耐震工事の費用は全然変わってくるので、それを考えるともう少し助けて欲しい」 地震防災の「一丁目一番地」ともいえる住宅の耐震化。南海トラフ巨大地震が迫る中、制度の見直しも必要と言えそうです。
CBCテレビ
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