玉東町の新庁舎が落成 耐震性不足を解消、広さ4倍に 7日に業務開始
玉東町新庁舎の落成式が1日、同町木葉の現地であり、関係者120人が完成を祝った。現庁舎は県内市町村庁舎で最も古い築74年の木造平屋で、耐震性の不足が指摘されていた。 新庁舎は鉄筋コンクリート造り3階建て。延べ床面積は現庁舎の4倍の約2860平方メートル。建物内のエネルギー消費量を実質ゼロにする「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」の認証を受けており、町によると全国の新築の市町村庁舎で初という。 1階部分は銀行など民間テナントに貸し出し、飲食物を持ち寄れるカフェスペースを配置。2階に窓口業務が多い部署やキッズスペース、3階に町長室や総務課を置く。ミカン畑など町並みが見渡せる展望フロアも設けた。現庁舎解体費を含む総事業費は約16億円。昨年4月に着工した。 新庁舎移行に伴い、町ふれあいの丘保健センターにあった保健介護課を集約。町民福祉課と合わせて再編成し、子育て施策を担う保健こども課を新設する。
前田移津行町長は「町民が立ち寄りやすく、末永く親しまれる庁舎になれば良い」と話した。(岡本遼)