【高校サッカー】愛工大名電の主将・蒲地陽汰と双子の弟・壮汰、同じチームでプレーする最後の機会に全力尽くす
28日に開幕する全国高校サッカー選手権に、愛工大名電が愛知県代表として5年ぶり2度目の出場をする。主将のDF蒲地陽汰と双子の弟のMF壮汰(いずれも3年)にとって、同じチームでプレーする最後の機会。同校初の全国1勝を懸け、29日の1回戦で明誠(島根)に挑む。 二人三脚、歩んできた道の最後が全国の舞台となる。蒲地兄弟は、二卵性双生児。容姿はそっくりではないが、小学生でA.F.C.AGUI(愛知県阿久比町)、中学生で刈谷81と全く同じプレー歴。今季はセンターバックの兄陽汰と、攻撃的MF壮汰がチームを支えてきた。 高校は違う学校に進む選択肢もあった。先に決めていた壮汰は「また一緒かっていう気持ちと、一緒にやれる喜びの両面」と苦笑交じりに振り返る。しかし、そこは双子。「頼れる存在ではあるので。気を使わないというか、何も気にせずに強く言えるので。コミュニケーションも取りやすい」と信頼感で高め合ってきた。
高い位置からプレスを掛けるスタイルのチーム。豊富な運動量で攻守のキーマンを務めるのが壮汰なら、守備の要が兄の陽汰。「自分はセンターライン。しっかりと自覚を持って、チームを救うプレーを。自分たちのスタイルをぶらさないために、自分がまず声かけしたい」と背負う。
大学は、同じ東海地方ながら別々の進学先。兄が「最後に全国大会でやれる。自分たちでつかみ取れた大きな舞台なので、楽しみながらやりたい」と言えば、弟は「双子でできることを楽しみながらも、結果にこだわりたい」。まずは1勝、そして目標の8強へと突き進む。
中日スポーツ