“アール・デコの館”東京都庭園美術館の魅力をキーワードとともに提示『旧朝香宮邸を読み解く A to Z』2月17日から
東京都庭園美術館では、2024年2月17日(土)より、『旧朝香宮邸を読み解く A to Z』が開催される。「アール・デコの館」として親しまれてきた同館の、開館40周年を記念した展覧会だ。 【全ての画像】『開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解く A to Z』広報用画像(全12枚) 1933年(昭和8)年に竣工した旧朝香宮邸は、長期のフランス滞在から帰国した朝香宮夫妻が、ルネ・ラリックやアンリ・ラパンといった本場でも一流のアール・デコの装飾美術家に内装を依頼し、宮内省内匠寮が手掛けた瀟洒な邸宅だ。第二次世界大戦後は、外務大臣・首相の公邸や迎賓館と役割を変え、現在は美術館として多くの来館者を迎え入れている。 この旧皇族のモダンで華やかな生活を今に伝える建築空間をじっくりと読み解く同展では、これまでつちかった調査や研究をもとに、各部屋に散りばめられたキーワードをピックアップ。「Art-Deco」「Bath Room」とアルファベットの頭文字順に解説する。普段は美術館のスタッフ職員でさえ見られない、ありのままの旧朝香宮邸を目撃できるのも、同展ならではの見どころだ。 また、旧朝香宮邸をさらに深く読み解く手がかりとして、本館内や庭園には、伊藤公象(1932-)と須田悦弘(1969-)のインスタレーションが展開。90年の歴史を持つ建築と、現代アートとの邂逅は、新たな見方や考え方を私たちにもたらしてくれるに違いない。 会期中は、障害のある人や赤ちゃん連れの人が気兼ねなく展覧会を楽しめる「フラットデー」や、2005年4月2日以降に生まれた18才以下の人が入無料で入館できる「ウェルカムユース」(2024年3月1日~4月7日)などのプログラムがもうけられている。情報は随時追加されるので、興味のある人は同館ホームページで確認を。なお初日から「東京都庭園美術館オリジナル 倉敷帆布トートバッグ」の販売も予定されている。 <開催概要> 『開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解く A to Z』 会期:2024年2月17日(土)~5月12日(日) 会場:東京都庭園美術館 本館+新館