芝生の上で頭の飾り羽を広げるヤツガシラ＝９日、薩摩川内市下甑町手打

　鹿児島県薩摩川内市下甑町手打の海岸近くに春の使者として知られる旅鳥のヤツガシラが飛来し、島民らの目を楽しませている。 【写真】〈関連〉ヤツガシラが飛来した薩摩川内市下甑町がある甑島の位置を地図で確認する

　ヤツガシラは体長２６センチほど。頭のとさか状の飾り羽が特長で、春先に渡り鳥の先陣を切って観察されることから“春告げ鳥”と呼ばれる。地元の畜産業、蔵野量夫さん（６２）が９日、海岸近くの広場に一羽が飛んできたのを確認。細長く下に曲がったくちばしで餌を食べる姿が見られる。 　蔵野さんは「ヤツガシラの姿を見ると春が来たと実感する。かわいらしくずっと見ていても飽きない」と話した。