関西万博、米国パビリオン起工式 駐日米大使「平和な試み重要」
2025年大阪・関西万博に出展する米国は17日、会場となる大阪市此花区の人工島・夢洲(ゆめしま)でパビリオンの起工式を開いた。エマニュエル駐日米大使や吉村洋文知事ら約40人が出席し、くわ入れをした。 【写真】米国パビリオンのイメージ図 パビリオンのテーマは「共に創出できることを想像しよう」。日本の「わび・さび」から着想を得たという木造の三角形の建物2棟の間に、光る巨大キューブを浮かぶように配置する。米国を象徴する画像や名所の映像が流れる大型LEDスクリーンが来場者を迎える。中庭に設置したステージでは、音楽やダンスなどのパフォーマンスを連日開催する。 設計・建築はグローバル企業「ES Global」が請け負い、大型連休明けに着工し、万博開幕までに完成する。 政府代表も務めるエマニュエル氏は「万博は人々が共に未来を見つめる場。今世界で起きていることを考えると、こうした平和的な試みが重要だ」とあいさつした。 また、米国側は17日、米MGMリゾーツ・インターナショナルがパビリオンのスポンサーを務めることで基本合意したと明らかにした。同社はカジノを運営する大手エンターテインメント企業で、出資する事業者が昨年9月に統合型リゾート(IR)に関する協定を府・大阪市と結んでいる。【高木香奈】