【種類別の撮影術指南つき】東京都内で愛でる! 冬に咲く可憐な花5選
艶やかな姿に冬の寒さを忘れる【ボタン】
低木のボタンの原産は中国で、品種改良が盛んに行われているため園芸品種も多い花木。春に咲くボタンを調整して新春から花を楽しめるようにした冬牡丹は、大きくて姿形がゴージャスなため、寒々しい季節に見るとテンションが上がる花です。 降雪から花を保護するためにかける「わらぼっち」は冬にしか見られない光景なので、ぜひ一緒に撮影してみて下さい。濃い目の花でダイナミックな大きめのボケを作って楽しむのもオススメです。 繊細な花を強調するために、葉などの要素を入れ繊細な花びらを強調しても写真として引き締まります。また、複数の花を入れクローズアップにして枠からはみ出るようにすると、大きさと豪華さが増します。 東京都では、冬は40品種160株が栽培される上野東照宮ぼたん苑の規模が大きいので撮影するにも最適です。また神代植物公園でも冬牡丹が展示されることがあります。
引いても寄っても映える花写真に【水仙】
11月頃から咲き3月頃まで楽しめるスイセンは、東京でも群生として見られる場所があります。引いても寄っても映える花なので、ビギナーでも比較的撮りやすいはず。 下の写真は、新宿御苑にペーパーホワイトを写したものですが、群生をバックにして少し距離のある手前の花にピントを合わせ、絞りを開放し撮影しています。こうすることで、さほど難しいテクニックを使わずこなれた雰囲気に仕上げることができます。 インスタグラムで人気の原種系のスイセンをマクロレンズで可愛く写真に残しても良いですね。スイセンの凛とした横顔を撮る時には少し余白を多めに取り背景もスッキリさせておくと良いですよ。 葛西臨海公園や新宿御苑などで群生が見られます。特に新宿御苑は、苑内に温室があり冬も花が楽しめるので、花に飢えている人はこちらも覗いてみることをオススメします。
うつむき加減の姿を上手く撮るには……【クリスマスローズ】
1月から3月ごろまで咲くクリスマスローズは、新品種も続々と登場しているガーデニングでもインスタグラムでも大人気の花。様々な品種があり、痛みづらく長持ちします。花に見えるのは正式には萼片(がくへん)ですが、この記事ではそのまま花と呼びます。 冬の日差しは角度が浅く、低い位置に生えているクリスマスローズは日当たりが悪いため、ISOやシャッタースピードを変えてブレないように。 うつむき加減なので花の高さまでしゃがんで撮影すると、正面から捉えることができます。この時、膝をつくと安定しやすいです。 しゃがんだ位置からのアングルでもうつむいている花が多い場合は、たくさんの花が写る構図にすると、暗くならずに済みます。また、いくつかの種類が植えてある場合は一画面に収め、少し賑やかな感じにしても良いと思います。 昭和記念公園には、たくさんのクリスマスローズが植えてあります。また、数は少ないのですが旧古河庭園や代々木公園にも咲いています。 寒くて外に出たくない日が続きますが、裏寂しい冬にも目を楽しませてくれる花を見て。元気をチャージしインスタのフォロワーさん達にも楽しんでもらって下さい。
杉田磨弥